京都・両足院で杉本博司の手がけた襖絵 11月には一般公開
京都市東山区の建仁寺塔頭・両足院で、杉本博司による襖絵と掛け軸が公開された。両足院では、2018年より境内一帯を次世代につなぐ実践的な試みを続けており、今回はその活動趣旨に杉本が共感することで実現したという。
2021年11月1日から14日には、両足院大書院特別展「杉本博司：日々是荒日」として一般公開も予定。京都府指定名勝庭園を目前に、8枚の襖絵と、掛け軸「日々是荒日」「日々是口実」を大書院で鑑賞できる。
杉本博司は1948年東京生まれ、ニューヨーク在住の写真家・現代美術家。《ジオラマ》や《劇場》《海景》といった写真のシリーズ作品を手がけたほか、近年は建築、設計、伝統芸能、造園、古美術など幅広く文化活動に貢献し、2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』では題字も手がけている。
今回の襖絵・掛け軸に表現されているのは、杉本の代表的なシリーズのひとつである「放電場」。暗室の中、写真フィルムの上で放電させることでその閃光を焼き付け、雷を再現する写真作品だ。このシリーズは、過去には杉本が美術・構成を手がけた「三番叟」の公演の中でも緞帳や装束へのモチーフとして用いられている。
本襖絵・掛け軸の公開は2021年11月より。9月から予約を受け付ける予定とのことだ。
【展示情報】両足院大書院特別展「杉本博司：日々是荒日」
https://www.ryosoku.com/
会期：2021年11月1日（月） – 14日（日）
時間：10:00-15:00（最終入館：14:30）
※11月3日は貸切。9、11日は閉館。
会場：両足院
定員：8名（30分ごと）
＊事前予約制（9月よりHPにて受付開始予定）
鑑賞料：2,000円
＊RYOSOKU会員の方は先行予約を8月23日（月）より先着順にて開始いたします。
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