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3分間でチェック! 今週のアート市場 トピック振り返り (21.06.19-21.06.25)

注目のオークション結果から、アート投資関連記事まで。今週、アート市場を賑わせたトピックを振り返り!3分間で1週間のアート市場ニュースを総ざらい。(1USD=110円で換算)

▍2連続で全出品作の落札を達成!フィリップスオークション(ニューヨーク)

オークショニア・Henry Highley「20世紀・現代アート イブニングセール」にて。Photography courtesy of: Haydon Perrior:Thomas De Cruz Media. 画像引用:https://www.phillips.com/

6月23日にフィリップスニューヨークで「20世紀・現代アート イブニングセール」が開催された。6月7日・8日の2日間に渡って行われたフィリップス香港に続き、出品作が全て落札される「ホワイトグローブセール」を達成した。総売上は1億1,800万ドル (約129.8億円) となり、これは2020年の同セールの合計の2倍以上となっている。NEW ART STYLEでは落札価格の高かった上位5作品をはじめとした作品の落札結果と解説を紹介している。

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▍フィリップス、ニューヨーク432パークアベニューの新社屋を公開

フィリップスの新しいグローバル本社 画像引用:https://www.phillips.com/

オークション会社のフィリップス社は、ニューヨークの432パークアベニューの地上階に新本社をオープンした。マンハッタンの432パークアベニューは、億万長者たちが住んでいることで知られる。マンハッタンで唯一、通りから見える大規模なオークション会場となり、コレクターや愛好家たちは、その興奮の瞬間を体験することができる。

参考:Phillips

▍落札額Top5のうち3作品が日本人アーティスト作品サザビーズオークション(香港)

ロッカクアヤコ《Untitled》 画像引用:https://www.sothebys.com/

6月22日にサザビーズ香港にて「コンテンポラリーキュレート: アジア| ジェイ・チョウ x サザビーズ | デイセール」が開催された。台湾出身の歌手であり、2019年にはArtNewsの「注目すべき50のアートコレクター」にも選ばれたジェイ・チョウとコラボレーションしたオークション。ロッカクアヤコ、草間彌生、奈良美智といった日本人アーティストが落札額の上位にランクインしている。NEW ART STYLEでは落札価格の高かった上位5作品をはじめとした作品の落札結果と解説を紹介している。

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▍サザビーズ、モナコにポップアップ・セールス・ギャラリーを開設

モンテカルロ、モナコ Photo by Dan Mullan/Getty Images 画像引用:https://news.artnet.com/

サザビーズは、7月1日から10月にかけて、モナコに新しいポップアップセールスギャラリーを開設することを発表したコート・ダジュールの中心に位置するAvenue de la Costaに設置される。2つのフロアに近代から現代のアート作品を常時展示する。最初の展示では、パブロ・ピカソ、フランシス・ピカビア、ジョルジュ・ブラックらの作品に、イタリアの作品を加えた作品を展示。あわせて、時計、ハンドバッグ、スニーカー、英国の宝石商グレン・スピロの一点物なども展示されるという。

参考:artnet news

▍ハンター・バイデンのアート作品を50万ドルで販売。物議を醸す

ハンター・バイデン氏とその作品(部分) 画像引用:https://938newstime.info/

バイデン大統領の息子、ハンター・バイデン氏が芸術の世界に転身し、初めて販売する絵画が50万ドル (約5,500万円) もの高値で取引された。これは、他のアーティストの初売りと比較しても、かなり大きな金額であり、1984年にジャン=ミシェル・バスキアの作品が2万900ドル (約230万円) で落札された時よりも高い価値となっている。これに対し、オバマ前大統領の倫理担当責任者・ウォルター・シャウブは「大統領の息子がその関係を利用して、明らかに高い値段で美術品を売るのは恥ずべきことである」と批判している。

参考:FOX NEWS

▍暗号通貨取引所・Binanceが「バイナンスNFT」をローンチ。アンディ・ウォーホルらの作品を販売開始

≪Three Self-Portraits≫ / アンディ・ウォーホル 画像引用:https://www.binance.com/

大手の暗号通過取引所、Binanceが、NFTマーケットプレイス「バイナンスNFT」を6月24日にローンチした。マーケットプレイス初のプレミアムイベントのオークション「Genesis」で、ウォーホルの≪Three Self Portraits≫と、サルバドール・ダリの≪Divine Comedy: rebeget≫をデジタル化したNFTを出品。ダリの作品には、ビットコインのシンボル、BinanceのCEOであるChangpeng “CZ” Zhao氏のサイン、Binanceのロゴが、拡大すると見えるように仕掛けられているという。

参考:Binance NFT -Genesis

▍たった3ヶ月で歴代高額落札10作品の8作品が入れ替わり。これまでの最も高価なNFT作品は?

≪Everydays—The First 5000 Days≫ / Beeple 画像引用:https://news.artnet.com/

これまでに販売されたNFT作品のうち、高額作品のランキングをartnet newsが紹介している。Artnet Newsは今年3月にも同様なランキングを発表したが、そのトップは今年3月12日にBeepleがクリスティーズ (The First 5000 Days, オンライン) で行った≪Everydays—The First 5000 Days≫の6900万ドルの販売。トップ10のうち上位2作品はそのままであるが、残りの8作品はすべて新しい作品であり、前回3位、4位、5位の高額作品は、3ヶ月足らずで13位、16位、17位にまで落ちるなど、NFT作品の高騰ぶりを伺うことが出来る。

参考:artnet news

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