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100億円以上での落札も!アンディ・ウォーホル作品の落札価格ランキングTOP10

20世紀、資本主義大国アメリカでポップアートの礎を築いたアンディ・ウォーホル。シルクスクリーンの技法を用い、大量消費や大衆文化のイメージをファインアートと融合させたことで注目を集めた。キャンベル・スープの缶やマリリン・モンローの肖像が並べられたポスターのような絵柄は、誰しもどこかで目にしたことがあるのではないだろうか。

画像引用:https://www.moma.org/

ウォーホルが多用したシルクスクリーンは、ひとつの版から大量に刷ることができるため、10万円前後から市場に出回っており、中には本人が関与しないところで刷られた海賊版も存在する。

一方、エディションが少ないなど希少価値のある作品は価格が高騰しやすく、オークションでは億単位の取り引きが行われている。ウォーホルがアーティストとして活躍し始めた1960年代には10万円程度で売られていた作品が、50年後には300倍を超える値上がりを見せた例もある。

アート作品のオーナー権を1万円から購入できるプラットフォームANDARTでも、来歴のしっかりしたウォーホルの作品を複数取り扱っており、アート投資という観点からも注目されている。

本記事では、これまでオークションで取り引きされたウォーホル作品の落札価格ランキングTOP10を紹介。コーラの瓶からロックスターまで、ありとあらゆる身近なものをモチーフにした作品のうち、最も高額で落札されたのは一体どれだろうか?(落札価格は1ドル=110円で計算)

10位《Double Elvis [Ferus Type] / ダブル・エルヴィス (フェルス・タイプ)》
落札価格:約58億3,000万円

画像引用:https://www.christies.com/


10位にランクインしたのは、鑑賞者に銃を向けるカウボーイ姿のエルヴィス・プレスリー。プレスリー主演映画『燃える平原児』(アメリカ・1960年)の宣伝用写真をもとにした等身大サイズの二重肖像で、1960年、ロサンゼルスのFerus Galleryでの個展に合わせて制作された。

2019年5月、ニューヨークで開催されたクリスティーズの戦後&現代アートイブニングセールに出品された。過去に対となる作品《Triple Elvis [Ferus Type]》がより高い値で取り引きされていたことを考えると、本作の価格は期待されたほど上がらなかったものの、十分に高額な落札価格だと言えるだろう。

落札価格:約58億3,000万円(53,000,000 USD)
予想落札価格:約55億〜77億円(50,000,000 – 70,000,000 USD)
オークション開催日:2019年5月15日

9位《Colored Mona Lisa / 色のあるモナ・リザ》
落札価格:61億7,815万円

画像引用:https://www.christies.com/


本作が制作される前年、フランスからアメリカにレオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》が貸し出されるという一大イベントがあった。ウォーホルはニューヨークのメトロポリタン美術館で《モナ・リザ》を目にし、カタログの写真をもとに、シルクスクリーンを用いて制作に取り掛かったとされる。

本作は2015年5月、サザビーズ(ニューヨーク)の戦後&現代アートイブニングセールに出品され、高額で取り引きが成立した。ちなみにルーブル美術館に所蔵されている本家の《モナ・リザ》は、世界一高額な絵画であると推定され、1962年に史上最高となる1億ドルの保険金が設定されている。

落札価格:61億7,815万円(56,165,000 USD)
予想落札価格:非公開
オークション開催日:2015年5月13日

8位《Coca-Cola [3] / コカ・コーラ (3)》
落札価格:約63億135万円

画像引用:https://www.christies.com/


ウォーホルにとってコカ・コーラの瓶は、キャンベルのスープ缶やブリロの箱と同じくらいお気に入りのモチーフだった。ウォーホルは著作の中で「アメリカという国の偉大なところは、富める消費者と貧しい消費者が実質的に同じモノを買う、というところから伝統が始まったことだ」と語っており、セレブにもホームレスにも同じように飲まれるコーラは、大量消費文化を象徴する存在として扱われている。

モノクロで描かれた、成人男性の背丈程の大きさがある本作は、2013年にクリスティーズ(ニューヨーク)に出品され、予想最高落札価格に迫る高値で落札された。

落札価格:約63億135万円(57,285,000 USD)
予想落札価格:約44億〜66億円(40,000,000 – 60,000,000 USD)
オークション開催日:2013年11月12日

7位《Sixty Last Suppers / 60の最後の晩餐》
落札価格:約66億9,625万円

画像引用:https://www.christies.com/


ウォーホル生前最後の1年に制作され、イタリア・ミラノにて、ダ・ヴィンチの《最後の晩餐》が所蔵されている建物のすぐ近くで展示された。オリジナルの《最後の晩餐》そっちのけで、3万人が鑑賞に詰めかけたと言われている。本作と同時期に、《The Last Supper (Pink) / 最後の晩餐(ピンク)》や《The Camouflage Last Supper / 迷彩の最後の晩餐》など、100を超えるパターンの最後の晩餐シリーズが制作された。

本作は2017年11月、クリスティーズ(ニューヨーク)に出品された。オークションハウス以外の第三者によって購入が保証されていたが、第三者の正体や金額は明らかにされていない。

落札価格:約66億9,625万円(60,875,000 USD)
予想落札価格:非公開
オークション開催日:2017年11月15日

6位《Race Riot / 人種暴動》
落札価格:約69億1,735万円

画像引用:https://www.christies.com/


1963年、アラバマ州バーミンガムで、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師を中心とする人種隔離撤廃闘争が起きた。その際、デモ行進の列に警官が警察犬をけしかけるという事件があった。本作のモチーフになった写真は、報道カメラマンのチャールズ・ムーアが撮影したもので、ジョン・F・ケネディ元大統領が人種差別撤廃の法案を提出するきっかけになったと言われる。

2014年5月にクリスティーズ(ニューヨーク)に出品された本作には、ウォーホルが手がけた作品の中でも政治色が濃く表れている。

落札価格:約69億1,735万円(62,885,000 USD)
予想落札価格:非公開
オークション開催日:2014年5月13日

5位《Men in Her Life / 彼女の人生における男たち》
落札価格:約69億6,987万円

画像引用:https://www.phillips.com/


ハリウッドの大女優エリザベス・テイラーは、8度も結婚を経験したほどの多様な恋愛遍歴でも知られる。「LIFE」誌から引用した写真には、テイラーと3番目の夫マイク・トッドが、友人夫妻であるエディ・フィッシャーとデビー・レイノルズとともに写っている。一見すると家族愛と友情を表現しているようだが、本作の制作時にはテイラーはトッドと死別しており、トッドの親友だったフィッシャーと再婚したためにスキャンダルになっていた。複雑な人間関係を暗示するような作品である。

2010年11月、ニューヨークで開催されたフィリップスのオークションに出品され、予想を大きく上回る価格で落札された。

落札価格:約69億6,987万円(63,362,500 USD)
予想落札価格:約44億〜50億円(40,000,000 – 50,000,000 USD)
オークション開催日:2010年11月8日

4位《Four Marlons / 4人のマーロン》
落札価格:約76億5,655万円

画像引用:https://www.christies.com/


映画『乱暴者』(アメリカ、1953年)の主演俳優マーロン・ブランドをモチーフにし、ウォーホルの最盛期にあたる1966年に制作された。ハリウッドスターを描いた作品の中でも有名なもののひとつ。同時期に同じ写真をもとにしたキャンヴァス作品が8パターン制作されているが、イメージが繰り返されているのは、本作を含め8作中3作のみである。

同シリーズの《マーロン》も、2012年にクリスティーズ(ニューヨーク)で約26億円(23,714,500USD)の値をつけて落札されている。本作は2014年、同オークションに出品され、ウォーホル作品史上4番目となる落札価格を記録した。

落札価格:約76億5,655万円(69,605,000 USD)
予想落札価格:非公開
オークション開催日:2014年11月12日

3位《Green Car Crash (Green Burning Car I) / 緑のカー・クラッシュ (緑の燃える車 I)》
落札価格:約78億8,920万円

画像引用:https://www.christies.com/


実際に起こった事故や自殺者を描く、「死と惨事」シリーズと呼ばれる1960年代の作品。凄惨な自動車事故の様子が、緑の画面上で繰り返されている。当時ウォーホルは「ぞっとするような恐ろしいイメージを何度も何度も見ていると、そのイメージは何の効果も持たなくなってくるんだ」と語っており、情報があふれる現代社会への警鐘が感じられる。

2007年5月にクリスティーズ(ニューヨーク)に出品されると、予想落札最高価格の2倍以上まで高騰した。2013年に記録が塗り替えられるまで、ウォーホル作品の歴代落札価格1位をキープしていた。

落札価格:約78億8,920万円(71,720,000 USD)
予想落札価格:約27億5,000万〜38億5000万円(25,000,000 – 35,000,000 USD)
オークション開催日:2007年5月16日

2位《Triple Elvis [Ferus Type] / トリプル・エルヴィス (フェルス・タイプ)》
落札価格:約90億1,175万円

画像引用:https://www.christies.com/


10位の《Double Elvis [Ferus Type]》と同じエルヴィス・プレスリーのイメージが、本作では三重になっている。ウォーホルは1人から11人まで、さまざまなパターンでこの写真をもとに作品を制作した。背景のシルバーは、ハリウッドの銀幕を想起させるだけでなく、ウォーホルが幼い頃に見たビザンチン・カトリック教会の装飾を反映しており、肖像は大衆のスターが神格化されたような雰囲気を漂わせている。

本作と4位の《Four Marlons》がともに出品された2014年11月のクリスティーズ(ニューヨーク)のイブニングセールは、総額8億5,288万7千ドル(約938億円)を売り上げ、当時史上最高の出来高を記録した。本作は中でも最高額で落札されている。

落札価格:約90億1,175万円(81,925,000 USD)
予想落札価格:非公開
オークション開催日:2014年11月12日

1位《Silver Car Crash (Double Disaster) / 銀色のカー・クラッシュ (二重の惨劇)》
落札価格:約115億9,895万円

画像引用:https://www.sothebys.com/


堂々の1位は、「死と惨事」シリーズの一作。壮絶な自動車事故の瞬間が、ピカソの《ゲルニカ》のように大画面にモノクロで描かれた。現実に起きた事故を扱っているが、同じイメージが繰り返されることによって、フィクション映画の1コマのような印象を与える。本作は2枚のパネルで構成されており、右側の銀色のパネルは死を暗示していると言われる。

2013年11月、サザビーズ(ニューヨーク)の現代アートイブニングセールにおいて、3人の入札者が競って価格が高騰した結果、1億ドルの壁を破り、ウォーホル作品史上最高額を大幅に更新する価格で落札された。以来記録は更新されておらず、いまだにトップの座を守っている。

落札価格:約115億9,895万円(105,445,000 USD)
予想落札価格:非公開
オークション開催日:2013年11月13日

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ANDARTではウォーホルの作品を複数取り扱っているので要チェックだ。ANDARTでは、これまで手が届きづらかった高額な有名アート作品や大型作品でも1万円からオーナー権を購入できる。オーナー権を購入した作品オーナーは、オンライン上でのコレクションをはじめ、実物作品の鑑賞機会などさまざまな優待を通して気軽に本格アートコレクションを楽しむことができる。また、オーナー権の売買が可能な会員間取引機能もβ版にて提供している。

文:ANDART編集部