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KAWSとは何者なのか?3分でその魅力を解説!

先日幕を閉じた東京での大型展覧会「KAWS TOKYO FIRST」の大盛況も記憶に新しく、ポップなキャラクターとカラフルな色彩でシンプルに構成される作品で人気を獲得し、現在Instagramのフォロワーは約360万人にも昇る。年代を問わず幅広い層の人々から支持される現代アーティスト、KAWSとは?

画像引用:https://www.vogue.co.jp/

KAWS(カウズ)とは?

KAWS(本名:ブライアン・ドネリー)は、1974年11月4日アメリカ・ニュージャージー州生まれ。ゲルハルト・リヒターやチャック・クローズなどからも影響を受けたKAWSは、ストリートアートだけでなくファインアート界からも評価される芸術家である。

タギング(グラフィティで壁などに自分の名前を残す行為)で「KAWS」というタグを高校生の頃に使い始め、1990年代初頭にニューヨークへ移った後、ストリートで活動を開始。ビルボードや公衆電話ボックスなどに設置された企業広告に、落書きをするようにグラフィティを描き加えて改変し、違う意味にする手法「Subvertising(サブバータイジング)」を使った独自のスタイルでストリートアーティストとしての注目を集め、知名度を上げてきた。

画像引用:https://juicestore.com/

現在はニューヨーク州ブルックリンを拠点にして画家、トイ作家、ファッションデザイナー、グラフィックデザイナー、彫刻家として活動。キャンバスや絵画、プリントなどの平面の作品に加え、フィギュアなどのトイ、巨大な彫刻、バルーンなど立体作品も多く制作している。所属アートギャラリーは「ペロタン(PERROTIN)」。

KAWSの作品の特徴「XX」

KAWSの作品の一番の特徴は、セサミストリートなど既存のキャラクターの目をトレードマークでもある「XX」にしてオマージュしているところ。ポップカルチャーとストリートカルチャーに根付いた作風は、多くの人に受け入れられている。

左から「COMPANION」、「CHUM(チャム)」、「BFF」
画像引用:http://www.medicomtoy.tv/

KAWSの代表的なキャラクター「COMPANION(コンパニオン)」はご存知の方も多いはず。このキャラクターはミッキーマウスを再構築したものと言われている。1999年、日本のファッションブランド「バウンティハンター」とのコラボレーションで発売した限定版トイにもなった人気キャラクターだ。

バウンティハンターから発売したCOMPANION
画像引用:https://www.artpedia.asia

また、メディコム・トイから展開される各キャラクターグッズは毎回完売することでも有名で、KAWSは「アートトイの先駆者」と称されることも多い。トイブランド、ファッションなどの商業とファインアートの垣根を行き来することから、ポップアートの代表的作家、アンディ・ウォーホルと比較されることもしばしばある。

KAWSが人気を集める理由

2019年には、COMPANIONが世界中を旅する展示プロジェクト「KAWS:HOLIDAY」が日本に上陸。全長40mの巨大COMPANIONが富士山の麓で寝そべる姿は大きな話題になった。現在も世界各地を巡回している。

画像引用:https://tagboat.tokyo/

美術館やギャラリーでの個展の開催はもちろん、あらゆる場所を会場にしてアート空間を作り出す大胆な試みと、アートへの関心が薄い人たちまでリーチする方法で互いの接点を生み出しているところにKAWSの人気の理由があるとも言える。詳しい解説は↓の記事がおすすめ。

KAWSの人気作品3選

あるキャラクターをモチーフに使用してオマージュする作品はKAWSの数ある作品の中でも特に高い人気を呼んでいる。その中から3つをセレクトして紹介。

《The KAWS Album》

画像引用:https://www.sothebys.com/

1967年に発売されたビートルズの『サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ』のジャケットとアメリカのTVアニメ「シンプソンズ」のキャラクターを組み合わせた作品で、ファッションデザイナーNIGO®からの依頼で制作されたもの。本作はサザビーズオークション(香港)でKAWSの最高価格となる約16億2,352万円で落札された。

《In the Woods》

画像引用:https://www.christies.com

COMPANIONが着ている白雪姫のドレスや動物のデザインで映画のワンシーンを連想させ、どこかダークな印象を受ける作品。実はKAWSは過去に、ディズニーのアニメーション制作関連会社でアニメーターとして働いていた時期があり、本作はKAWSの経歴にも繋がっているとも言える。

《Snoopy Print》

画像引用:https://www.artsy.net/

スヌーピー(PEANUTS)を用いたシリーズはコレクターからも非常に人気が高く、特にスヌーピーのシルエットをグラフィカルにさまざまな色であしらった作品は、KAWSが手がけたスヌーピーの作品の中でも代表的。2017年、「UNIQLO×KAWS×PEANUTS」のコラボ発売時に製作されたぬいぐるみは争奪戦になった。

画像引用:https://godmeetsfashion.com/

アートとファッションの融合

KAWSのアーティストとしての影響力は、ファッション業界へも大きく響いている。数々の人気ブランドからオファーが絶えないKAWSの代表的な5つのコラボレーションを振り返る。

1:UNIQLO(ユニクロ)

数々のアーティストとコラボレーションするUNIQLOのグラフィックTシャツラインの「UT」はお馴染み。「KAWS TOKYO FIRST」展に合わせてリリースされたアイテムも大人気だった。

画像引用:https://uptodate.tokyo/

2:NIKE(ナイキ)

NIKEのエアジョーダンとのコラボレーションで販売した「KAWS NIKE AIR JORDAN 4 RETRO」は即完売し、現在は各スニーカーリセールサイトで高値がつけられている。ストリートファッションとの親和性が高いKAWSの最新作は「sacai」とのトリプルネームでBlazer Lowが発売される。

「KAWS NIKE AIR JORDAN 4 RETRO」
画像引用:https://snkrdunk.com/

「sacai×KAWS×Nike」kaws公式Instagramの投稿より

3:Dior(ディオール)

ラグジュアリーブランド「Dior」のアイコン“BEE”とDiorのロゴをそれぞれKAWSが手掛けた2018年のコラボレーション。丸みを帯びたポップなフォントのDIORの文字がKAWSらしいデザインだ。

画像引用:https://www.imn.jp/

4:COMME des GARÇONS(コム デ ギャルソン)

「COMME des GARÇONS」とのコラボレーションも幾度に渡る。2014年、ファレル・ウィリアムスによるフレグランス「GIRL by Pharrell Williams」のボトルアートを担当。2021年8月には、ディフュージョンラインである「COMME des GARÇONS SHIRT」とシャツやフーディーなどを発売。

「Pharrell Williams×KAWS×COMME des GARÇONS」
画像引用:https://hypebeast.com/

同年10月、再びコラボレーションフレグランス「MIRROR by KAWS」を発表。ボトルはKAWSの人気キャラクター・COMPANIONの手が描かれている。

画像引用:https://hypebeast.com/

5:Supreme(シュプリーム)

2000年台に発売した「Supreme」との限定コラボスケートデッキは、KAWSの代表的キャラクターのひとつ「CHUM」と直筆サインが入ったデザインで、現在では200〜300万円台で取引されるほどの人気ぶり。ケイト・モスがプリントされたTシャツは、コラボ初期商品として代表的なアイテムだ。

画像引用:https://foolsjudge.com/

画像引用:https://www.stay246.com/

KAWSの作品をデジタルコレクション

そんなKAWSの作品も、ANDARTなら手軽にデジタルコレクションをすることが可能。KAWSのように非常に人気だったり値段が高かったりして手が届かない作品も、1万円からオーナー権を購入できる。また、オーナー限定の鑑賞イベントなどで実際に作品を目にする機会など、オーナーならではのメリットが用意されている。

現時点で、ANDARTで取り扱っているKAWSの作品は《NO REPLY》《URGE》2点。どちらもKAWSらしさあふれるおすすめの作品なので、ぜひチェックしてみてほしい。

まとめ

10代の頃にストリートに登場、活動開始当初からオリジナルの作風で存在感を表し、現在も活躍し時代を作り続ける世界的な現代美術家・KAWS。美術業界のみならず幅広く受け入れられているのは、敷居が高く感じられがちなアートで、誰にでも親しみやすさを覚えさせる視覚的な楽しさが人々を惹きつけてやまない魅力のひとつなのだろう。アートとファッションを自由に往来して生み出される作品、そしてKAWSの活動にはこれからも注目必須だ。

画像引用:https://hypebeast.com/

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文:ANDART編集部