“日本中をみんなの美術館に”共同保有中のアート作品を公共展示

ANDARTは「アートの民主化」を掲げ、アートに気軽に参入でき、アートとの新しい関係を築くきっかけとなれるよう、有名アート作品を共同保有できる日本初の会員権プラットフォームを立ち上げました。

その一環として、共同保有作品の公共展示も行っています。本記事では「なぜ公共展示なのか」と「どのように作品が展示されているか」をご紹介致します。

なぜ“公共展示”なのか?


①日常生活にアートを取り入れられる

人々が芸術作品を鑑賞する際、美術館やギャラリーを訪れるのが一般的ですが、公共展示では公園や駅、商業施設といった誰もが日常的にアクセスできる場所に設置され、無料で鑑賞いただけます。

公共空間にアートを展示する試みは海外で広く普及しています。フランスでは、1950年代から公共建設をする際に、総予算の1%を美術作品の設置・購入に割り当てる法律が施行され、アメリカでも60年代には同様の法整備が行われています。現在では欧米のみならず中国、台湾、韓国でも同様の取り組みが行われています。(1)

既に日本でも公共空間にアートを設置する試みは行われています。

渋谷マークシティ『明日の神話』

出典)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000027552.html

新宿アイランド『LOVE』

出典)https://www.shinjuku-i-land.jp/art/

六本木ヒルズ『巨大クモ・ママン』

出典)https://www.roppongihills.com/facilities/publicart_design/

このように、アートは街や施設のシンボルとなり、居心地の良い空間を創出し人々に喜びを与えます。

諸外国に比べ公共空間でのアート展示施策が不十分な日本において、ANDARTは共同保有作品の公共展示を通じて、生活空間に根ざしたアート体験の向上を試みています。

②アート購入の課題である”保管場所問題”の解消へ

これまで個人が所有する作品は別荘や自宅などプライベートな空間に飾られるケースが一般的でした。

しかし、日本の居住環境では保管スペースは限られています。事実、「日本のアート産業に関する市場調査」によると「飾る場所・置く場所がないから」「維持管理が難しい」という点が、アートを購入しない理由として上位に上げられています。

出典:https://art-tokyo.jp/press/95/pdf

個人宅における保管スペースに対する懸念を払しょくするため、共同保有作品は公共エリアでの展示を推進しています。

③アートをシェアする喜びも

また、素晴らしい一級作品だからこそ、”多くの人が直接鑑賞できる”という点に価値を置いています。自宅保管のように所有者だけが鑑賞体験を独占するのではなく、”誰でもいつでも鑑賞できる”状態を理想としています。展示場所へ訪れた際に作品はもちろんですが、作品を鑑賞する人々の”表情”や”反応”も見れる点は共同保有オーナーならではの特権かもしれません。

公共展示は、アート作品を所有する障壁を取り除き、アートとの新たな関わり方を体現するための取り組みなのです。

どのように“公共展示”をしているか?


現在はANDARTが共同保有する作品の中で、日本人アーティスト名和晃平氏の作品2点の公共展示を実施しています。※2020年4月現在

①銀座 蔦屋書店(GINZA SIX 6階)

銀座 蔦屋書店(GINZA SIX 6階)内のスターバックス奥で展示するのは、2018年、日本人で初めてルーブル美術館内ガラスピラミッドで展示された空位の玉座『Throne(g/p_pyramid)』のエディション作品です。東洋の神事・祭事に登場する「山車」や「神輿」などの造形を参照しつつ、最新の3D造形システムと紀元前にエジプトで始まったと言われる金箔貼りの技法を融合させて彫刻化された、未来に残る大作です。

他のThroneシリーズと共に3体並んで設置されており、中央の作品がANDART共同保有作品です。作品の横に共同保有作品であることを示すキャプションも。

■銀座 蔦屋書店(GINZA SIX 6階)

展示期間:2019年12月3日(火)~2020年6月末

展示場所:銀座 蔦屋書店内カフェ

参照)https://store.tsite.jp/ginza/

②虎ノ門ヒルズ モダンフレンチレストラン「sanmi」

もう1つは、虎ノ門ヒルズ内に店をかまえるモダンフレンチレストラン「sanmi」にて。代表的ペインティングシリーズである『Direction #182』の展示を行っています。本作『Direction #182』は、Directionシリーズの中でも特に大きく(高さ320cm幅220cm奥行7.5cm)、15度傾かせた約3メートルの大型キャンバスの上をインクがゆっくりと流れ落ち、インクの運動と速度を規定する”重力の存在”が可視化される作品です。本作は個人宅での展示が難しいサイズですが、公共展示だからこそ倉庫等で眠ることなく飾ることができます

「sanmi」店内 名和晃平『Direction#182』

作品のオーナークレジットが映し出されるデジタルサイネージを設置し、オーナーであることを視覚的に認知していただけるようになっています。ご友人やご家族と訪れた際に、より作品に愛着を持っていただける仕組みとして本サイネージをご用意しております。

実際のオーナー名がクレジットで流れている液晶の設置風景。奥には『Direction #182』が。

■モダンフレンチレストラン「sanmi」虎ノ門ヒルズ 2階

展示期間:2019年12月9日(月)より

展示場所:店内スペース

オーナー特典:オリジナルカクテル1杯無料

参照)https://sanmi.tokyo/

  • <参考文献>

(1) 公益財団法人 日本交通文化協会 http://jptca.org/publicart/

”日本中をみんなの美術館に”を目指して


ANDARTは”日本中をみんなの美術館に”をコンセプトに、アート作品の公共展示を通してより良い空間の創造、またオーナーの皆さまにもプレミアムな体験をご提供できるよう努めています。

本記事でご紹介した作品以外にも『ジュリアン・オピー』や『五木田智央』などの作品を扱っており、全体成立後は公共展示を予定しています。

現在取り扱い中の作品はサービスページより御覧ください。