バンクシーはイギリス出身で匿名で活動するアーティスト。2018年にオークションでの落札直後に作品がシュレッダー裁断されるという事件で話題をさらった。2019年に東京都港区の防潮堤にバンクシーの作品と思われるネズミの絵が発見され、騒動になったのも記憶に新しい。政治的メッセージを含む作品が多く、世界各地にゲリラ的に出没して作品を残している。高額で売買される現代アートの世界には一貫して批判的な態度を取っているが、皮肉にも近年バンクシーの作品価格は急騰している。(1)

<忙しい方向け:本記事の簡単サマリー>

・オークションでのシュレッダー裁断事件で一躍有名に。裁断されたにも関わらず約$110万と高額で落札される
・匿名を通しながら、ニューヨーク、ベツレヘム(パレスチナ)、ロンドンなど世界各地にゲリラ的に作品を残している
・ブラッド・ピット、ベッカム夫妻、ケイト・モスなど、世界の名だたるセレブリティがコレクターしている

概要 (2)


出典:http://www.jamespfaff.com/store

出生 1974年生まれ(1975年説もあり)*

出身地 イギリス・ブリストル近郊

学歴 不明*

所属 なし(自身が設立したペストコントロールという組織を通して原則非公開で作品を販売している)

URL https://www.banksy.co.uk/

SNS https://www.instagram.com/banksy/?hl=en

*バンクシーは正体不明の匿名アーティストのため、正確なプロフィールは不明

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主な活動歴 (3)


1990年頃 ブリストル周辺でグラフィティを始める

1999年 ブリストルに《Mild Mild West》を残す、同時期に活動の拠点をロンドンに移す

2001年 1冊目のzine(自費出版の作品集)『Banging Your Head Against A Brick Wall』出版、続けて2002年・2004年にも出版する

2002年 アメリカ国内で初となる個展「Existencilism」を開催

2002年 イギリスのミュージシャンのCDジャケットを多数手がける

2002年 日本のアパレルブランド「And A」のTシャツデザインと作品販売のため来日

2005年 イギリスの大英博物館、アメリカのメトリポリタン美術館などにゲリラ展示を行う

2006年 アメリカのロサンゼルスにて個展「Barely Legal」(かろうじて合法)を開催、ハリウッドスターやセレブが集まる

2009年 イギリスのブリストルにて「Banksy V.S. Bristol Museum」を開催

2010年 初映画監督作品『Exit Through the Gift Shop』が公開される

2013年 アメリカのニューヨークにて、1ヶ月に渡って毎日作品を展示する試み「Better Out Than In」(飲み込むなら吐いた方がましだ)を開催

2015年 イギリスにてテーマパーク「Dismaland」を開催

2017年 パレスチナ自治区ベツレヘムに「The Walled off Hotel」(世界一眺めの悪いホテル)をオープン

2018年 サザビーズにて《Girl With Balloon》(風船と少女)のシュレッダー裁断事件が起きる

2019年 サザビーズにて《Devolved Parliament》(英国の地方議会)が過去最高となる約$1,000万で落札される

作品の特徴


防潮堤に描かれたネズミの絵

出典:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52448240R21C19A1L83000/

バンクシーがこれまで最も多く描いたグラフィティはネズミであろう。2019年1月、東京都港区の日の出駅付近の防潮堤で見つかり、小池都知事がTwitterで投稿して話題になったのもネズミが傘をさしている絵だ。

バンクシーは1999年頃にイギリスのブリストルからロンドンに拠点を移し、この頃からネズミの作品を街中に大量に残している。ネズミは都市から排斥された人々(ホームレスや移民、難民など)を象徴しているといわれ、また人目を忍んで夜の街でグラフィティを描くバンクシー自身でもあるとされる。

これらを描く際に使っているのは「ステンシル」という手法だ。段ボールなどを切り抜いた型紙をあらかじめ準備し、描きたい場所に持って行って上からスプレー缶で絵の具を吹きかけるという方法で、短時間で描けるのが特徴である。当初はスプレー缶でその場で描いていたが、描くのに時間がかかり警察に捕まるのを避けるために「ステンシル」を使うようになったとされる。(4)

18歳のとき、僕は一晩かけて列車の側面に銀色のでかいバブル文字で「LATE AGAIN」とペイントしようとしていた。そこに鉄道警察が現れたので、僕は茂みの棘で傷だらけになりながら逃げた。(中略)線路にいる警官の声に聞き耳をたてながら思ったんだー描く時間を半分にするか、全部諦めるか、どちらかにしないと。燃料タンクの底につけられたステンシルで描かれたプレートをじっと眺めているときだった。この方法をパクったら、文字の高さを90センチにできると気づいたんだ。

Wall and Piece、バンクシー、パルコ、2012年(5)

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バンクシーを知る為のキーポイント


サザビーズ・オークションでのシュレッダー事件

バンクシーの名を一躍有名にしたのは、《Girl With Balloon》(風船と少女)が2018年サザビーズのオークションにて落札直後にシュレッダーで裁断されたという事件であろう。事件直後にはバンクシー自身のインスタグラムで「いつかオークションに出されるときに備えて、数年前に額縁にこっそりシュレッダーを仕込んでおいた」という犯行声明の動画が公開された。また、サザビーズとの「やらせ」ではないかとの疑惑に反論し、「当初の計画では途中で止まらずに完全に裁断するはずだった」という声明を、裁断に成功しているリハーサル映像と共に公開した。

この作品のオリジナルは、2002年ロンドン市内の壁に描かれたものだ。その後もパレスチナ自治区ベツレヘムの分離壁(イスラエルが建築しているもの)にも描かれたり、シリア難民支援のキャンペーン「#WithSyria」の画像として使われたりもしている。平和を願う希望の象徴となり、2017年に「イギリス人の好きな芸術作品」で1位に選ばれている。

シュレッダー裁断という話題性により、この作品の時価は落札価格の2倍にあがったともいわれており、「アートマーケットとはなにか」という議論を喚起している。バンクシーは資本主義や巨大化するアート市場を当初から一貫して批判しているが、一方で裁断という過激なパフォーマンスに出ても、価格上昇という形でマーケットに取り込まれてしまったのは皮肉なことであろう。とはいえ、バンクシーの名は普段アートに関わらない層にも広く知られ、21世紀前半のアート界のポップスターとしての地位を不動のものとしている。(6)

関連作品

《Girl with Balloon》2006年 spray paint and acrylic on canvas 101×78 cm

出典:https://www.sothebys.com/en/auctions/ecatalogue/2018/contemporary-art-evening-auction-l18024/lot.67.html?locale=en

バンクシーとは誰か?

バンクシーは匿名を通しているが、正体については諸説あり、イギリス・ブリストル出身のロビン・カニンガムとの説が現時点では有力とされる。第二の候補としては、やはりブリストル出身の人気バンド、マッシヴ・アタックのメンバー、ロバート・デル・ナジャ(通称3D)であるというものだ。実際3Dはグラフィティ活動をしていたこともあり、バンクシーとマッシヴ・アタックの政治的な立場も近いとされる。しかし、近年はバンクシーは取材を制限しており、正体については依然として不明だ。

匿名を通す理由の1つは、グラフィティという行為は多くの国で犯罪、あるいは非合法と考えられているからだ。公共物に何かを描くことは禁止されているが、そもそも都市景観などの公共物は誰のものか、という問題提起もあろう。既存の芸術(作者が明確で、美術館に展示され、ギャラリーで売買される)に対抗し、誰もが描き鑑賞することができるように、アートを広く開放するという意味合いもあるとされる。(7)

バンクシーを支える「チーム・バンクシー」の存在

バンクシーは当初は1人でグラフィティ活動を行なっていたが、プロジェクトの大型化に伴い、「チーム・バンクシー」とも呼ぶべき複数のスタッフが関わっているとされる。最初に重要な役割を果たしたのはスティーヴ・ラザリデスだ。1997年頃から共に行動し、広報からマネジメントまで幅広く引き受けていたとされる。2003年には共同でPOW(Pictures on Walls)という会社を設立し、バンクシーのシルクスクリーン作品を販売していた。しかし2007年には2人の協力関係は終了し、以後はホリー・クッシングという女性がバンクシーのマネージャーを担当しているとされる。

作品制作は基本的にはバンクシー1人で行なっているといわれる。例外は立体造形物を作るときで、例えばチャーリー・ベッカー(ファッション雑誌からナイキまで様々な領域で活躍するデザイナー)は協力者として名を連ねている。(8)

僕はバンクシーの写真家で、運転手であり、雑用係だった。(中略)彼は俺がこれまで会った人間の中でも、もっともよく働く人間で、完璧主義者だ。(スティーヴ・ラザリデス)

Casa BRUTUS 2020年3月号、マガジンハウス(9)

バンクシー作品の真贋鑑定を行うユニークな組織「ペストコントロール」

バンクシーは2008年に自身の作品の販売や真贋鑑定を行い、かつ外部からの様々な問い合わせに応じる機関「ペストコントロール」(公式サイト)を設立した。知名度が高まってきた2005年頃から贋作販売が横行したため、罪のないコレクターが騙されて高額な偽物をつかませられないように設立したとされる。英語の”ペストコントロール”は、害獣を駆除する組織を指す。(10)

グラフィティ出身ながら、近年は現代アートマーケットでも価格が急騰

バンクシーは当初から一貫して、作品が高額で取引される現代アートの世界には批判的な態度を取っているが、皮肉にも近年は落札価格は高騰している。2017年の落札総額は約$670万だったが、2018年は約$1,370万、2019年は約$2,450万と大幅に伸びているのだ。最高額を更新したのは2019年の《Devolved Parliament》(英国の地方議会)で約$1,000万で落札された。英国のEU離脱で議会がもめていたタイミングの出品だったことが最高値を更新した1つの理由といわれる。それまで最高額を維持していたのは2008年の《Keep it Spotless》の約$170万で、イギリスを代表する現代アーティストであるダミアン・ハーストとの共作であることから高い価格を記録したものだ。先述の《Girl With Balloon》(風船と少女)は約$110万で、落札価格では第4位となる。(11)

関連作品

《Devolved Parliament》2009年 oil on canvas 250×420cm

出典:https://www.bbc.com/news/uk-england-bristol-49924281

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バンクシーのアート作品について


バンクシーの源流ーブリストルの文化と歴史から、セックス・ピストルズ、バスキアまでー

バンクシーの誕生には、ブリストルの文化と歴史が大きな役割を果たしたといわれる。大英帝国時代の貿易拠点として奴隷制度が過去に存在した都市であり、西洋文明と黒人奴隷文化の異種混淆から、ブリストル・サウンドといわれるレゲエなどをベースとする実験的な音楽が生まれた。1980年代には後にマッシヴ・アタックのメンバーとなる3Dがアメリカからヒップホップやグラフィティなどニューヨークの文化全体をブリストルに「輸入」したとされ、自身でグラフィティ活動も行いこれが街全体に普及していった。アメリカからの影響という点で、バンクシーはキース・ヘリングとジャン・ミシェル=バスキアに敬意を表すようなトリビュート作品を作っている。また資本主義に対するアイロニーをテーマとする点で共通する、アンディ・ウォーホルをオマージュする作品も残している。

グラフィティや音楽だけでなく、政治史もバンクシーに影響を与えたとされる。特に1980年のセント・ポールズの暴動(カリブ系移民への警察の過度な取り締まりに対する抵抗運動)の影響は大きいであろう。バンクシー初期の有名な作品《Mild Mild West》は、フリー・パーティー(大音量で音楽をかけてダンスを楽しむイベント)への警察の一斉摘発に対する抗議として描かれたものだ。(12)

関連作品

《Mild Mild West》1999年 ブリストル市内の壁画 

出典:https://visitbristol.co.uk/things-to-do/banksy-graffiti-mild-mild-west-p1870873

バンクシーへの影響として、1960年代に政治と芸術を統合する運動としてヨーロッパに広がったシチュアシオニストの運動も大きいとされる。この影響を受けたセックス・ピストルズの『God Save the Queen』に対するオマージュ作品といえる《Monkey Queen》をバンクシーは残している。(13)

関連作品

《Monkey Queen》2002年 イギリス中西部ニューネントの壁画  

出典:https://www.facebook.com/theglasgowchronicles/photos/a.1470100263096385/1470113733095038/?type=3&eid=ARBFj9GnfKHEZzEnfAIy1E5ZZCYWr1EqKJJDKsBd2laqyiAd-hCLMpfJk_MxVQMe2Nbv3wZYBC2Puw2c

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大英博物館へのゲリラ展示 -2005年

バンクシーは2003年から2005年にかけて、世界中の美術館や博物館に無断展示をして注目を集めた。中でも有名なのは2005年の大英博物館への展示《Peckham Rock》であろう。古代人がショッピングカートを押しているような壁画で、スタッフに気づかれず3日間展示されバンクシー自身が明かしたために大きな騒ぎとなった。この作品は2018年の同館での展覧会で正式に展示された。(14)

関連作品

《Peckham Rock》2005年

出典:https://www.independent.ie/entertainment/banksys-peckham-rock-returns-to-british-museum-37248889.html

アメリカの個展でハリウッドスターやセレブの支持を集める -2006年

アメリカ・ロサンゼルスでの展覧会「Barely Legal」(かろうじて合法)では、赤地に金の模様が施された象が会場を歩き回り、メディアの関心を集めた。会場には映画や音楽業界のセレブリティも集い、特にブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーは作品3点を$36万で購入したとされ大きな注目を集めた。バンクシーの作品は、他にもケイト・モス、クリテスティーナ・アギレラ、ポール・スミス、ダミアン・ハーストなど名だたる人物にコレクションされていることで知られている。(15)

関連作品

「Barely Legal」での展示風景 2006年

出典:https://www.banksy.co.uk

バンクシーによる故郷への恩返し「Banksy V.S. Bristol Museum」 -2009年

バンクシーのグラフィティという行為は原則は犯罪になるため、一般的な美術館での展覧会はほとんど行われていない。しかしバンクシーの故郷であるブリストルの市立美術館で、上層部には事前に知らされずに実行されたのが「Banksy V.S. Bristol Museum」だ。作品数は100に上り、歴史的彫刻や絵画のレプリカに落書きがされたり、政治的メッセージが盛り込まれたり、バンクシーワールドが全開の展示となった。入場は無料で、12週間で30万人もの来場者を集めたという。バンクシーの故郷への凱旋、あるいは恩返しともいえよう。(16)

関連作品

「Banksy V.S. Bristol Museum」での展示風景 2009年

出典:https://www.bristolmuseums.org.uk/stories/banksy-bristol-museums/

初めての映画監督作品『Exit Through the Gift Shop』 -2010年

バンクシー自身が監督した唯一の作品が『Exit Through the Gift Shop』だ。主人公のフランス人が、OBEYことシェパード・フェアリーやバンクシーなどの制作過程をドキュメンタリー作品として残すが酷い内容となり、バンクシーの勧めでストリートアーティストに転向するもその才能もなく、しかし積極的な広報の甲斐あってマーケットの一定の支持は集めるという内容だ。2000年代のストリート・アートの動きを紹介する貴重なドキュメンタリーでありつつ、バンクシーのアートマーケットに対する皮肉も感じられる作品で、アカデミー賞候補にもなった。(17)

関連作品

『Exit Through the Gift Shop』宣伝素材 2010年

出典:https://www.imdb.com/title/tt1587707/

1ヶ月間ニューヨークをジャックした「Better Out Than In」(飲み込むなら吐いた方がましだ) -2013年

バンクシーは2013年10月1日に、突然ニューヨークのチャイナタウンにステンシル作品を残して専用のWebとInstagramで発表、その後1ヶ月間に渡って毎日作品を発表し続けた。ステンシル作品のみならず、映像や立体作品も発表し、特に反響を集めたのは《Sirens of the Lambs》(羊たちのサイレン)であろう。食肉処理場の貨物トラックに、可愛い牛や羊のぬいぐるみが押し込められてけたたましく鳴くというものだ。この1ヶ月間の動きに対し、当時のブルームバーグ市長は反発をみせたが、市警は「苦情も被害届もない」ということで特に取り締まらなかったという。この活動の様子は、ドキュメンタリー映画『Banksy Does New York』で見ることができる。(18)

関連作品

《Sirens of the Lambs》(羊たちのサイレン) 2013年

出典:https://www.banksy.co.uk/

あのテーマパークをもじった陰鬱な空間「Dismaland」 -2015年

「Dismaland」はディズニーランドのパロディであり、バンクシーのディズニー批判の到達点ともいえる。これ以前にも《Napalm》(ベトナム戦争でナパーム弾の被害を受けた少女の手をミッキーとマクドナルドが引いているという作品)や、ディズニーランドへのグアンタナモ囚人を模した人形の設置など、バンクシーはディズニーを通してアメリカの大衆文化や戦争犯罪を批判してきた。「Dismaland」はイギリス郊外に1ヶ月限定でオープンしたテーマパークであり、スタッフは無愛想な態度を取り、現実の様々な問題(貧困、戦争、環境問題など)を取り上げた展示で埋め尽くされた。例えばダンボールで作られた入国管理所や、難民を運ぶ船などだ。チケットはすぐに売り切れるほどの人気で、「Dismaland」のサーバーは何度もダウンするほど反響を集めたという。(19)

関連作品

《Napalm》2005年 Screenprint in colours 50×70cm

出典:https://www.myartbroker.com/artist/banksy/napalm/

「Dismaland」の風景 2015年

出典:http://dismaland.co.uk/

パレスチナ問題に目を向けさせる「The Walled off Hotel」(世界一眺めの悪いホテル) -2017年

パレスチナ自治区には、イスラエルが2002年から建設している分離壁が存在する。イスラエルの領土拡張とパレスチナ人を閉じ込めるという目的のもので、国連から非難決議を受けているにも関わらず現在でもイスラエル兵が壁の警備を続けている。バンクシーは2005年、2007年と続けてこの分離壁に作品を残し、2017年には「The Walled off Hotel」(世界一眺めの悪いホテル)をオープンさせた。どの部屋からも目の前には分離壁がそびえ立ち、ロビーや各部屋にはバンクシーのブラックユーモアに満ちた作品が多数展示されている。国連の調査ではホテルのオープンから半年の間に、この地区の観光客は前年度比57.8%も増加したという。一時的な観光客の増加にしかならないという批判もあったが、バンクシーは2017年末にホテルでキリストの生誕劇をプロデュース、地元の演出家と子供たちに加えて監督はダニー・ボイルを起用し、この過程はBBCドキュメンタリーとして放映された。(20)

「The Walled off Hotel」外観

出典:https://www.thenational.ae/arts-culture/inside-banksy-s-the-walled-off-hotel-in-bethlehem-1.804845

故郷ブリストルやアメリカのヒップホップ、イギリスのパンクなどから影響を受けて政治的なメッセージを含む作品を匿名で発表し続けるバンクシー。アートマーケットへの一貫した批判的態度を通して、アートとは何かという問題を我々に提起し続けている。

グラフィティは、人間にとって脅威だとか堕落した社会の象徴だとか言われる。けど、グラフィティをヤバイと思ってるのは、政治屋と広告会社のお偉いさんとグラフィック・ライター、この3タイプの人間だけさ。

街をマジに汚しているのは、ビルやバスに巨大なスローガンをなぐり書きして、僕らにそこの製品を買わないかぎりダメ人間だと思い込ませようとする企業のほうだ。(中略)

世の中をもっとよくしたくて警官になるやつもいれば、世の中をもっとかっこよく見せたくて破壊者になるやつもいるんだ。

Wall and Piece、バンクシー、パルコ、2012年

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<別表 バンクシー作品の過去所蔵歴> (22)

<参考文献>

(1)(2)(4)(6)(7)(8)(12~20)(22)バンクシー アート・テロリスト、毛利嘉孝、光文社、2019年

(3)(9)(10)(11)(22)Casa BRUTUS 2020年3月号、マガジンハウス

(5)(21)Wall and Piece、バンクシー、パルコ、2012年

(11)https://www.artprice.com/artist/282428/banksy/index

(22)https://www.complex.com/style/2014/11/celebrities-who-love-banksy

ANDARTにて取り扱い中の作品


Barry McGee《Untitled》 2018年 h.154cm w.133cm

バンクシーと同じく、グラフィティーアーティスト出身のバリーマッギーの作品。ひとつひとつがキャンバスでありながら作品のピースになっています。ANDARTサイトにて本作のオーナー権を販売中です。

本作品の作品詳細やオーナー権注文ページはこちら(ANDARTホームページ)

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