1. HOME
  2. アート解説
  3. グラフィック&ストリート
  4. バンクシー作品35選!有名作品の特徴を解説。赤い風船に手を伸ばす少女・少女と爆弾・ネズミなど
グラフィック&ストリート
1920px-Banksy_Girl_and_Heart_Balloon_2840632113

バンクシー作品35選!有名作品の特徴を解説。赤い風船に手を伸ばす少女・少女と爆弾・ネズミなど

バンクシーとは

バンクシーはイギリスのロンドンを中心に世界中で活躍する匿名のストリートアーティスト。神出鬼没で人前に姿を現さず、突然作品を残していくことから「芸術テロリスト」とも言われている。彼の作品や大胆なパフォーマンスは毎回世界中で話題になり、社会現象にまでなる。バンクシーの作品がオークションに出品されると、たちまち数億円もの値段で落札される。通常は比較的安価に取り引きされるプリント作品も、バンクシーの場合は価格が高騰。ハリウッド俳優のブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー、ファッションデザイナーのポール・スミスなど、各界のトップセレブがコレクションしていることが知られており、いまやアートマーケットでの地位は不動のものとなった。

出典:https://www.banksy.co.uk/

主にステンシルアートという、型紙を用いてくり抜いた部分にスプレーなどを吹きかける技法でグラフィティアートを制作し、壁や橋など公共の場をキャンバスにしている。社会問題に根ざした風刺的な作品を多く制作し、反戦、反消費主義、難民問題など平和主義的なメッセージを込めた彼の作品は多くの人に支持されている。同時に、無許可の落書きであるという批判もあり、MoMAやメトロポリタン美術館に勝手に作品を置くといった大胆なパフォーマンスは賛否両論を呼んでいる。

詳しくはこちら

バンクシー作品の紹介

壁画だけでなくキャンヴァスの絵画やインスタレーションなど、正体不明のまま、謎につつまれた芸術家としてさまざまな作品を発表してきたバンクシー。以下、バンクシーの代表的な作品を年代順に紹介する。これまでの活動を振り返りながら、バンクシー年表としても役立てていただきたい。

2000年代

・《Gorilla in a Pink Mask(ピンク色の仮面をつけたゴリラ)》(2001年)

出典:https://www.artpedia.asia/

バンクシーの故郷と言われているイギリス、ブリストルのソーシャルクラブに描かれた作品。バンクシーの初期作品の中でも非常に有名なもののひとつだ。特に政治的意味はないと言われていて、シンプルなストリートアートだ。しかし2011年にこの建物が改装された際、オーナーによって塗り潰されてしまった。

・《Girl with Balloon(風船と少女)》(2002年)

Banksy Girl and Heart Balloon (2840632113).jpg
出典:https://commons.wikimedia.org/

バンクシーが長年描き続け、非常に人気の高いシリーズ。赤いハートの風船は愛や希望を表しているとされている。このシリーズは世界中で描かれ、その土地の問題に即してアレンジが加えられることでも知られている。かつてロンドンの各地に描かれた《風船と少女》の絵は全て塗りつぶされ、現在は残っていない。

・《Laugh now, but one day we’ll be in charge(笑っていられるのもいまのうちさ、もうすぐオレたちの出番がくる)》(2002年)

出典:https://www.banksy.co.uk/

バンクシーの作品の中にはチンパンジーのモチーフがよく登場するが、その中でも代表的な作品の一つ。バンクシーの名前がまだ世に知られていない時代に描かれたものとされているが、今では非常に人気のある作品だ。チンパンジーが下げている看板には「笑っていられるのもいまのうちさ、もうすぐオレたちの出番がくる」という意味の言葉が書かれていて、社会的地位の低い若者の気持ちを表現していると言われている。

・《Pulp Fiction(パルプ・フィクション)》(2002年)

出典:https://upload.wikimedia.org/
Bruce Krasting – banksy-graffiti-street-art-pulp-fiction, CC BY 2.0

ロンドンのオールド・ストリート駅近郊の壁に描かれた作品。クエンティン・タランティーノ監督の映画『パルプ・フィクション』の主演俳優が描かれているが、その手に持っている拳銃がバナナに置き換えられている。これはロンドン交通局によって一時消去されてしまうが、バンクシーはその跡地に今度はバナナの着ぐるみを着た主演俳優の作品を描き、ユーモアあふれる人気作となった。

・《Tokyo 2003》(2003年)

東京都港区の東京臨海新交通臨海線「ゆりかもめ」の日の出駅近くにある東京都所有の防潮扉で発見された作品。バンクシーの作品の特徴であるステンシルアートのネズミで、公式作品集『Wall and Piece』にも掲載されていることから、バンクシーのものではないかと言われている。ただバンクシー本人はこの作品についてコメントなどは出しておらず、バンクシーの作品かどうかは現在でも意見が分かれている。2019年に小池百合子都知事が写真をTwitterに載せたことで話題になった。

・《Love Is In The Air / Flower Thrower(愛は空中に / 花束を投げる人)》(2003年)

出典:https://www.artpedia.asia/

パレスチナのベツレヘムにある建物の壁に描かれた作品で、パレスチナ問題に焦点を当てたバンクシーの作品の中でも有名な作品の一つ。火炎瓶を投げつけようとする男の手に花束を持たせ、反戦や非暴力など平和への祈りのメッセージが込められている。

・《BOMB LOVE(少女と爆弾)》(2003年)

出典:https://www.myartbroker.com/

自分の背丈の半分ほどもある大きな爆弾を抱え、穏やかに微笑む少女を描いた作品。無垢な少女と戦争の道具を抱き合わせ、その対比が戦争の愚かさや非情さを訴え、同時に政府の子どもっぽさを揶揄している。背景に鮮やかなピンク色を塗ることで人物が強調され、ポップな印象になっている。

・《Think Tank(シンク・タンク)》(2003年)

出典:https://www.amazon.co.jp/

イギリスの人気バンド「Blur」の7枚目のアルバム『Think Tank』のアルバムジャケットとして描いた作品。バンクシーがこのように商業作品を制作するのは非常に珍しい。バンクシーは後に「私は手形を支払うため、Blurのアルバムを制作する必要があった。素晴らしいレコードでかなりの報酬金が入った。」と説明している。

・《Napalm(ナパーム)》(2004年)

出典:https://theartofbanksy.jp/

ミッキーマウスとドナルド・マクドナルドはアメリカの資本主義の象徴としてバンクシーが多用するモチーフだ。2人の間で泣きながら手を引かれている裸の少女は、ベトナム戦争で撮影された、アメリカの空爆から逃れる子どもの写真から抜き出されたもの。反戦や反資本主義などの意味が込められている。

・《What are you looking at?(何を見ているんだ?)》(2004年)

出典:https://www.banksy.co.uk/

イギリス、ロンドンに描かれた非常にシンプルな作品。監視カメラが覗く先の壁には「何を見ているんだ?」という意味の言葉が描かれている。ロンドンの過剰な監視カメラの数を揶揄したもので、プライバシー侵害や過大な情報社会に対する風刺とも言われている。バンクシーも普段この監視カメラの隙を縫って作品を制作していることを思うと皮肉だ。

・《SHOW ME THE MONET(モネを見せてくれ)》(2005年)

出典:https://www.suiha.co.jp/

バンクシーの作品の中でも珍しい完全に手書きの作品。クロード・モネの《睡蓮の池》という作品を再構成し、風景画の中に投げやりに捨てられた買い物カートや三角コーンなどの不法廃棄物を描くことで、環境問題や資本主義に対する批判や警告がうかがえる。タイトルは「モネ」と「マネー」をかけた挑発的な駄洒落。

・《Barely Legal(かろうじて合法)》(2006年)

出典:https://www.banksy.co.uk/

ロサンゼルスの倉庫で開催された個展。37歳の生きたインド象「Tai」の全身を赤色と金色でボディペイントしたもの。これは「Elephant in the room(部屋にいる象)」という英語の慣用句を用いて「問題があっても、誰のそれに触れようとしない」というメッセージを込めたパフォーマンス。

・《Well Hung Lover(吊るされた愛人)》(2006年)

出典:https://www.banksy.co.uk/

イギリス、ブリストルのフロッグモア・ストリートに描かれた作品。浮気現場から逃れた全裸の男が窓からぶら下がったこの作品は、性的衛生医療の観点から描かれている。当初は市議会によって消されてしまう予定だったが、オンラインで作品を残すかどうかのアンケートを行ったところ97%が残すことに賛成し、イギリス初の合法的なストリートアートとなった。

・《Armored Dove of Peace(狙われた鳩)》(2007年)

出典:https://chicchic8.exblog.jp/

オリーブの枝を加えた鳩という平和の象徴が、防弾チョッキを着て銃口を向けられ狙われている様子の作品。パレスチナのベツレヘムの壁に描かれ、その壁はイスラエル軍の見張り塔に向かっている。バンクシーの作品に多いパレスチナ問題を扱ったもので、平和への祈りが込められている。

・《Donkey Documents(ロバと兵士)》(2007年)

出典:https://media.thisisgallery.com/

パレスチナとイスラエルの分離壁に描かれた作品。パレスチナ問題を言及した作品だったが、パレスチナ人をロバで表現したことが反感を買い、怒った地元住民によってオークションに出されてしまったことから問題作と言われている。ドキュメンタリー映画『バンクシーを盗んだ男』の題材にもなった作品。

・《Nola(ノラ)》(2008年)

出典:https://www.artpedia.asia/

アメリカ、ルイジアナ州ニューオーリンズのストリートの壁に描かれた作品。「傘の少女」「雨少女」とも呼ばれる。作品名の「Nola」はニューオーリンズのニックネームのこと。2005年のハリケーン被害を題材にした作品で、傘をさす少女の周りに実際には雨は降っておらず、傘そのものが土砂降りの原因となっている。

・「BANKSY VS Bristol Museum(バンクシー対ブリストル・ミュージアム)」(2009年)

出典:https://theartofbanksy.jp/

イギリスのブリストル美術館でゲリラ的に開催された展示会。ここでは平面作品だけでなく、立体作品やバンクシーのスタジオを再現したインスタレーションも展示された。入場料は無料で、長期開催にもかかわらず、連日入場待機列ができるほどの大盛況だった。

2010年代

・《PARKING(駐車場)》(2010年)

出典:https://www.banksy.co.uk/

アメリカ、ロサンゼルスの地下駐車場の壁に描かれた作品。PARKINGの文字の“ING”が消され、Aの文字で少女が遊んでいることから、子どもたちの遊び場である公園が失われ、駐車場になってしまうことへの批判的メッセージが込められた作品だとわかる。

・《Charlie Brown Firestarter(炎の少年チャーリー)》(2011年)

出典:http://skoolofdaze.blog.jp/

ロサンゼルスのビバリー・ヒルズで火災があった建物の壁に描かれた作品。漫画『ピーナッツ』のキャラクターであるチャーリー・ブラウンが、ガソリンの容器を片手にタバコを吸い、今にも放火しそうな様子が描かれている。子どもに親しまれているキャラクターを放火犯に見せてしまうというバンクシーの世界観満載なシニカルな作品。

・《Slave Labour(奴隷労働)》(2012年)

出典:https://www.banksy.co.uk/

ロンドンオリンピックの抗議として発表された作品。この作品は壁のオーナーによって剥ぎ取られ、オークションに出品されるが、地元住民の反対を受け出品が取りやめられる。しかしその後も作品が元の位置に戻ることはなく、再びオークションにかけられ売却された。ストリートアートの所有権や、違法性の問題について考えさせられる作品。

・《Sirens of the Lambs(羊たちのサイレン)》(2013年)

出典:https://www.banksy.co.uk/out.asp

バンクシーは2013年10月に1ヶ月間ニューヨークに滞在し、作品をゲリラ的に発表し続けるという期間を設けたが、この作品はそのうちの一つ。軍用貨物トラックの荷台に詰められた家畜のぬいぐるみが鳴き声を発しながら巡回するというもので、一見可愛らしいが、食肉産業の残酷さについて言及している。

・《Mobile Lovers(モバイル・ラバーズ)》(2014年)

出典:https://www.banksy.co.uk/out.asp

イギリス、ブリストルの壁に描かれた作品。抱き合いキスをしようとする男女の視線は片手に持っているスマートフォンに注がれている。全体的に暗い色の作品だが、スマートフォンの明かりが煌々と灯っているのが印象的だ。これはテクノロジーに消費され、スマートフォンやSNSに依存する現代社会の人々を揶揄した作品とされている。

・《The Son of a Migrant from Syria(シリア移民の息子)》(2015年)

出典:https://www.banksy.co.uk/out.asp

フランスの難民キャンプのあるカレーの壁に描かれた作品。スティーブ・ジョブズがマッキントッシュ・コンピュータと荷物を持って立っている様子が描かれている。シリア移民の息子であるスティーブ・ジョブズをモチーフにすることで移民や難民への理解を示す作品だ。

・《Kitten(子猫)》(2015年)

Image: Palestinians walk past a mural of a kitten, presumably painted by British street artist Banksy, on the remains of a house in Biet Hanoun

出典:https://www.nbcnews.com/

ガザ北部ベイトハヌーンに描かれた巨大な子猫の絵。この作品がある現地はイスラエルの軍事攻撃を受け、それによって廃墟となった家の壁に描かれている。バンクシーはこの作品によって、ガザ地区の現状を無視してインターネットで子猫の写真ばかり見ている人々を批判している。バンクシーは他にもガザ地区に3点作品を残している。

・「Dismaland(ディズマランド)」(2015年)

出典:https://commons.wikimedia.org/

イギリスの片田舎に突如として出現し、期間限定で開催されたバンクシー監修の「悪夢のテーマパーク」。某有名テーマパークを大々的に揶揄した内容で、資本主義や大量消費社会を風刺している。5週間で来場者数はのべ15万人を記録し、約35億円の経済効果をもたらした。

・《Banksy × Basquiat(バンクシー×バスキア)》(2017年)

出典:https://www.banksy.co.uk/

ロンドンのバービカンの壁にバスキアの回顧展に合わせて制作された作品。アメリカ人グラフィティアーティストのジャン=ミシェル・バスキアの代表作《Boy and Dog in a Johnnypump》のオマージュで、黒人に職務質問する白人警察の様子から黒人に対する差別や偏見への批判のメッセージが込められているとされる。他にもバスキアの作品でお馴染みの王冠のモチーフを用いた観覧車の絵も制作された。

・《The Walled-Off Hotel(世界一眺めの悪いホテル)》(2017年)

出典:https://www.thenationalnews.com/

パレスチナのベツレヘムにイスラエル政府によって建設された分離壁の横に開業されたホテル。ホテルからは分離壁とイスラエル軍の監視塔を見ることができ、パレスチナ問題について考えさせられる場所となっている。部屋の内装にはイスラエル兵とパレスチナ人が枕を振り回し攻撃し合う絵が描かれている。また、パレスチナのアートを見ることができるギャラリーとミュージアム、分離壁についての書籍をそろえた本屋などが入っている。

・《Love Is in the Bin(愛はごみ箱の中に)》(2018年)

出典:https://nlab.itmedia.co.jp/

《風船と少女》がサザビーズのオークションにて落札されたと同時にシュレッターで裁断されるというパフォーマンスの末、バンクシー本人によって《愛はごみ箱の中に》と改称された。この“シュレッダー事件”により、史上初めてオークションの最中に生で制作された作品として、世界中で非常に有名になった。2021年に再度競売にかけられ、細断前の約18倍となるバンクシー史上過去最高額で落札された。

・《Season’s Greetings(クリスマスおめでとう)》(2018年)

出典:https://www.banksy.co.uk/

イギリス、ポートタルボットにある鉄工所労働者のガレージの壁に制作された作品。この絵の少年が食べようとしている雪がゴミの焼却炉から出た粉塵であるというもの。これは製鉄所から噴出される粉塵に対する抗議を示唆している。

・《Devolved Parliament(退化した議会)》(2019年)

出典:https://commons.wikimedia.org/

バンクシーが書いたキャンバス作品としては最大級の大きさの油彩作品で、英国下院で議論している政治家たちを猿に置き換えている。2009年に発表した際には《質問時間》という作品名だったが、イギリスの欧州連合(EU)離脱に合わせてリワークされ、《退化した議会》と改名された。

2020年代

・《Bathroom(バスルーム)》(2020年)

出典:https://www.banksy.co.uk/in.asp

新型コロナウイルスによる外出制限を受け制作された作品。バンクシーの自宅らしき場所のバスルームを荒らすネズミたちの絵が描かれ、その写真が本人のインスタグラムによって発表された。投稿には「私が在宅勤務をすると、妻はいやがる」という文が添えられている。

・《Game Changer(ゲーム・チェンジャー)》(2020年)


出典:https://www.banksy.co.uk/in.asp

新型コロナウイルスの感染拡大の最中、現場で戦う医療従事者への敬意を表したような作品。少年が持つマントとマスクをつけたまるでヒーローのような看護婦の人形と、玩具箱に無造作に放られた従来のヒーローの人形の対比が、作品名にもある通り新時代のヒーローを表している。この作品はイギリス南部のサウサンプトン総合病院に寄贈された。同作品は2021年3月に開催されたオークションにて1675万8000ポンド(約25億円)で落札された。

・《If You Don’t Mask, You Don’t Get(マスクをせよ、さらば与えられん)》(2020年)

出典:https://edition.cnn.com/

新型コロナウイルス感染拡大の中、ロンドンの地下鉄で制作された作品。バンクシーは自身のInstagramで防護服に身を包み清掃員に扮装して制作する姿を動画で投稿した。この作品はイギリスのマスク着用義務化が発表された翌日に発表され、くしゃみで飛沫を飛ばすネズミなどが描かれマスク着用を促すメッセージとも見て取れる。この作品はロンドン交通局の清掃員によって消された。

・《Girl playing hula hoop with bicycle wheels(自転車のタイヤでフラフープをする少女)》(2020年)

出典:https://www.banksy.co.uk/out.asp

イギリスのノッティンガムの美容室の壁に描かれた作品。少女が自転車のタイヤをフラフープのようにして遊び、その傍らには後輪のない壊れた自転車が配置されていたことから環境問題や大量消費社会への風刺と見られている。その後自転車は撤去された後に別のものが配置され、絵は汚されないように保護されている。

・《Create Escape(脱獄囚)》(2021年)

出典:https://unsplash.com/

イギリスのレディング旧刑務所の外壁に描かれ、同性愛の罪で投獄されていた19世紀の作家オスカー・ワイルドがモチーフとされる。バンクシーの公式サイトに、テレビ番組『ボブの絵画教室』とコラボレーションした動画が公開され、その中で本作が発表された。旧刑務所の再開発計画反対を訴える市民の建築保存運動を、支援する意図があると言われている。

バンクシー作品が鑑賞できる展覧会

日本でも続々とバンクシーの展覧会が開催されている。渋谷にオープンした「バンクシー展 世界一小さな美術館@GMOデジタル・ハチ公」では、《風船と少女》を展示。《愛はごみ箱の中に》が2018年にオークション会場でシュレッダーで細断された時の額縁が再現されている。

2021年8月21日〜12月5日には、天王洲アイルの寺田倉庫G1ビルで「バンクシーって誰?展」を開催。2016年にオーストラリアで開幕し、世界5都市を巡回した「ジ・アート・オブ・バンクシー展」をアレンジした企画となっている。

同年12月には、2020年に日本初上陸し、主要都市を巡回して反響を呼んだ「BANKSY展 GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)」展がいよいよ東京に登場。個人コレクターが所有するオリジナル作品など70点以上のバンクシー作品が一堂に会し、警報機をピアスに見立てた《The Girl with a Pierced Eardrum(鼓膜の破れた少女)》は、2020年に医療用マスクが付け足されたバージョンにもお目にかかれる。日本でバンクシーの作品を観ることができる貴重な機会なので、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

まとめ

出典:https://www.banksy.co.uk/

バンクシーがストリートに残した作品は消されたり、盗まれたり、汚されたりしてしまうため現在は残っていないものも多い。ここであげた作品もバンクシーの全作品の一部に過ぎない。

今回は年代ごとにバンクシーの作品を集めたが、初期の頃の作品も変わらず人気が続いていることがわかるだろう。年代ごとに作品やパフォーマンスの規模も上がっているが、伝えたいメッセージ自体は初期のものから一貫して変わらないのがバンクシーの作品の特徴とも言える。

特に2020年代は新型コロナウイルスの影響で制作にも制限が出てきているようだが、新時代にバンクシーがどのような新しい仕掛けをしてくるのか、今後の活動にも注目したい。

バンクシー作品のオーナー権の購入

ANDARTではバンクシーの作品を取り扱っている。現在取り扱っているのは《BOMB LOVE》《Sale Ends (v.2)》《Jack and Jill (Police Kids)》《Napalm》《HMV》《Very Little Helps》《Pulp Fiction》の7点。

ANDARTではバンクシーのようなアーティストの作品も、“シェアする”という形で気軽にコレクションすることができる。そして価値が上がったアート作品のオーナー権はサービス内で簡単に売買することができ、そこで利益を得ることができる可能性もある。バンクシーのように現存する人気のアーティストはこの先作品の価値が大きく上がる可能性が高く、また、レプリカが多く真贋の判断が難しい作品も、こういったサービスを通すことで安心して所有することができる。

また、オーナーには特別鑑賞会への参加などの優待も用意されているほか、バンクシーやアンディ・ウォーホルなど人気アーティストをイメージした、待ち受けやスクリーンセーバーにぴったりの壁紙プレゼントといったキャンペーンも行われている。デジタル上で手軽にアートコレクションしたい人や部屋に作品を置くスペースがない人、アートのオーナー権を投資感覚で売買してみたい方などはぜひ利用して欲しい。

文:ANDART編集部