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ロッカクアヤコとは?鮮やかな色彩と少女モチーフで注目を集める若手アーティスト

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ロッカクアヤコとは?

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画像引用:https://ayakorokkaku.com/

ロッカクアヤコ(ROKKAKU AYAKO)1982年千葉県生まれの現代美術家。グラフィックデザインの専門学校でイラストレーションを学び、卒業後は路上での創作活動を始めて独学で描き始める。村上隆主催の現代美術の祭典『GEISAI#4』にて2003年にスカウト賞を受賞してから注目を集め、その後2006年に世界最高峰のアートフェアであるスイスのアート・バーゼル出展時に行ったライブペインティングでは100枚以上を売り上げたことからヨーロッパでの知名度も上がった。2013年にはノエビア銀座ギャラリーにて奈良美智との2人展が開催され、この時点ですでに日本を代表する画家としての頭角を表し始めている。

現在はベルリン、ポルトガル、アムステルダム、東京を拠点に活動している。近年はオークション市場での人気も高く、想定落札価格を大きく超える人気を見せている結果、Artprice社の発表する世界アーティストランキングにおいても毎年順位を上げている。所属ギャラリーはGALLERY TARGET(日本)、Gallery Delaive(オランダ)。

画像引用:https://rokkakuayako.com/

主な個展は千葉県立美術館「魔法の手 ロッカクアヤコの作品展」(2020年)、ロッテルダムのクンストハル美術館で「Colours in my hand」(2011年)、ブラティスラヴァのダヌビアナ美術館で「Where the Smell Comes from」(2012年)、アムステルフェーンのヤン・ファン・デル・トフト美術館で「Fumble in colors, tiny discoveries」(2019年)など、日本のみならず海外でも展示を行っている。

特にロッカクの地元でもある千葉県立美術館での大規模な展覧会では大変な人気を博し、関連グッズ販売では長蛇の待機列ができてしまうことからオンラインストアが開設されたほどだ。

2020年にはJR千葉駅直結のショッピングセンター「ペリエ千葉」にて第2期開業を記念したキャンペーンのキービジュアルを担当。屋内外の看板や館内装飾、JR各線などの中吊り広告、インタビュー映像など、会期中千葉県や都内のさまざまな場所でロッカクの作品が見られた。

ロッカクアヤコの作風

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画像引用:https://ayakorokkaku.com/

ロッカクの作品は瞳の大きな少女のモチーフとカラフルな色彩の作風が愛らしく、国内外で人気を誇っている。彼女の代表的な作風は、絵筆を使わずに手で直接ダンボールやキャンバスにアクリル絵の具で描く絵画だ。高校卒業後にグラフィックデザインの専門学校のイラストレーション科に通い、その後はデザイン・フェスタに参加し、会場でライブペイントを行う中で段ボールの手触り感や即興性、直接手で描く感覚などに惹かれ、この独自のスタイルを編み出していった。ライブペインティングでは、描く前に何も計画せず、感情に任せて絵を描くという。身長が156センチと比較的小さいロッカクだが、時には7mものキャンバスにライブペイントをするることもあり、体をいっぱいに使ったドローイングでポジティブなエネルギーを表現している。

ロッカクアヤコ,GALLERY TARGET

画像引用:https://numero.jp/

ここ数年は綿と紙を使ったインスタレーション、アクリル板を重ねた彫刻など新たな素材と技法を試みており、直近では香港を拠点とするクリエイティブスタジオ「AllRightsReserved」とのコラボレーションでティーセットや、山形県天童市を拠点にする家具工房「天童木工」とのコラボレーションで木製のマルチプルアイテムを制作するなど、新たな挑戦を続けている。

ロッカクアヤコの代表作

・《Magic Hand》

画像引用:https://blog.goo.ne.jp/

千葉県立美術館での展示の際に滞在制作によって描かれた横幅7mにも及ぶ大作。奥行きのある展示室に展示され、大きな存在感を放つ本展示の目玉とも言えるような作品。ダンボールを何枚か組み合わせたものに、アクリル絵の具で描かれており、ダイナミックでエネルギー溢れる本作はロッカクらしさがよく表れている作品と言える。

・《ロッカクアヤコの宇宙戦争》

画像引用:https://news.infoseek.co.jp/

《宇宙戦争》シリーズは、従来の四角のキャンバスとは異なり、自由に変形させた「シェイプド・キャンバス」に描かれた作品。丸みを帯びた親しみやすいフォルムのキャンバスはロッカクの作品の可愛らしい雰囲気をさらに引き立てており、壁掛けで展示するとまるで雲のように浮いているような印象を受ける。

・《フラワーベース》

画像引用:http://chibakoto.perie.co.jp/

木製の一輪挿しにロッカクによって絵が描かれている作品シリーズ。一輪挿しは、伝統工芸〈静岡挽物〉ブランドSeeSeeによるもので、平面に絵を描くことが多いロッカクだが、すでにある形からインスピレーションを受けて描かれた本作は、現代アートと伝統工芸の融合でロッカクの新たな一面を見ることができる。

・木版画作品《無題 1》

画像引用:https://curio-w.jp/information/

「アダチ版画研究所」とコラボレーションした木版画作品。アダチ版画研究所は草間彌生や山口晃など多くの現代アーティストとコラボレーションをしている版画の名門だ。「現代の浮世絵」をテーマに制作され、120部限定で制作された本作は、個展で展示されたのちに数量限定で抽選販売され、その後2021年にそのうちの1作がヤフオクで2,015,000円で落札されている。ロッカク特有の鮮やかな色彩を表現するために、何度も色が刷り重ねられており、手で描くのと遜色ない色彩と、木版画特有の温かみが感じられる作品だ。

・アニメーション作品

オリジナルアニメーションより「rokkaku ayako painting “about us”_chapter 5_”Gift”」

ロッカクはアニメーション作品も制作している。2010年に個展に合わせて制作された「みんなのこと about us」では、ロッカクがペイントを担当し、バンド”トルネード竜巻”のヴォーカリストでSSWの名嘉真祈子が音楽、54-71の川口賢太郎が脚本を手がけたアニメーション作品が制作された。「今までとこれからを結ぶ一人の女の子があなたと完結させる未完成の物語」をテーマに、ロッカクらしい鮮やかな色使いと優しいタッチで描かれた少女や動物たちのかわいい世界観が印象的な作品だ。

・絵本

画像引用:https://www.fukuinkan.co.jp/

ロッカクは2013年と2020年に福音館書店から絵本を出版している。ここではロッカクが絵を、文章をネジメ ショーイチが担当している。可愛らしくどこかメルヘンな世界観も併せ持つロッカクの作品は子供向けの絵本と非常にマッチしている。

ロッカクアヤコ作品の値段

画像引用:https://www.phillips.com/

ロッカクアヤコの作品はオークションでも世界中から注目を集め、2018年頃から作品価格が急激に成長している。Artprice社による発表では、2020年の世界のアーティストランキングで182位と好記録を出した。2021年の6月7日に開催されたフィリップスオークションで、120.5 x 190.5 cmのキャンバス作品《Untitled ARP 18-022》(2018)が、予想落札価格約565万円~約847万円のところ、約6倍の約4,977万円 (353万香港ドル)で落札され、ロッカクのオークションレコード1位を記録した。また、同日のオークションではキャンバス作品《無題》(2012)が約4,254万円 (302万香港ドル)で落札され、こちらはロッカクのオークションレコード第3位を記録している。

他にもロッカクは直近のオークションでレコードを更新し続けており、世界的にも高い評価を得ている。

ロッカクアヤコのオーナー権を購入する

ANDARTではロッカクアヤコの作品を取り扱っている。オーナー権は、数量限定で発行される優待付きの権利。オーナー権を保有している会員は、保有者限定の優待を受けることができる。ANDARTではロッカクのような著名なアーティストの作品も、“シェアする”という形で気軽にコレクションすることができる。そして価値が上がったアート作品のオーナー権はサービス内で簡単に売買することができ、そこで利益を得ることができる可能性もある。ロッカクの作品をコレクションしようとすると、貴重な作品ほどとても高価な取引となってしまうが、ANDARTでは1枠10,000円からオーナー権を購入できる。美術品はその価値を判断するのが非常に難しいこともあり、個人で購入するよりも安心感があるだろう。

また、オーナーには特典や優待イベントなどもあるので、デジタル上で手軽にアートコレクションしたい人や部屋に作品を置くスペースがない人、アートのオーナー権を投資感覚で売買してみたい方などはぜひ利用して欲しい。

まとめ

画像引用:https://rokkakuayako.com/

ロッカクアヤコの作品はオークションに出品されるたびに高値で取引されるなど、今後もどんどん注目が集まってくると予想される。まだ若手アーティストと称されることも多いが、彼女はすでに日本を代表する画家と言っても過言ではない。現在は新しい素材や手法にも挑戦しているということで、今後の活躍にも期待が高まる。