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アーティストの頭の中まで覗き見る。YOUANDART新登場、アートブックのすすめ

手に届く価格から本格アート作品を提供するオンラインストア「YOUANDART」では、新たにアートグッズとしてアートに関わる書籍を販売している。そこで今回はアートブックの魅力と実際に販売している商品をピックアップして紹介する。

アートブックとは

アートブックと一口に言っても展覧会の図集や、アーティストが作品として制作する本、一人のアーティストに特化した作品集など様々。作品が多く掲載されている本は手軽に作品を感じることができるので、アートファンにはたまらない。世界各国に出向き、タイミングが合わないと見ることができない貴重な作品たちが一冊の本の中に集約されており、さながら持ち歩くことができるミニ美術館だ。

作品の解説文や作品情報が記載されていたりもするので、美術館で鑑賞する際、全てのキャプションをじっくり読んで記憶することが難しくても、本なら自分のペースで読み進めることができる。

さらに、作品を見るだけではわからない作者についての情報や、なかなか見ることができない制作現場の写真などを掲載しているアートブックも多いので、お気に入りのアーティストがいるなら、そのアーティストのことをもっと深く知るきっかけになるだろう。

好きな芸能人の写真集を読むように、好きなアーティストのアートブックを読んで欲しい。ここからはYOUANDARTで今すぐ買えるおすすめのアートブックを紹介する。

2005 by Gerhard Richter

ドイツ人画家、ゲルハルト・リヒターの作品集。

2005年にニューヨークのギャラリー「Marian Goodman Gallery」で開催された7回目の展覧会に伴い刊行された。2001年から2005年にかけて制作された展示作品には、二つの重要なペインティングシリーズやその他ペインティング作品、そしてドローイング作品のカタログ・レゾネ『Gerhard Richter: Drawings 1964-1999』の刊行以後、久しぶりの発表となる大型のドローイングが含まれたものとなっている。分子構造の拡大写真をモチーフに白黒の画面が抽象と具象の新たな関係性を探るジリカート・ピクチャー・シリーズ『885-1– 885-4』(2003)から4点が展示された。もうひとつのシリーズ『892-1 — 892-12』(2005)の作品は、大型の抽象画を12点連続させることで、これまでとは異なる絵画の方向性を示した。スイス人キュレーターのディーター・シュワルツ(Dieter Schwartz)によるエッセイ、ドイツ人美術史家のベンジャミン・H・D・ブクロー(Benjamin H.D. Buchloch)によるインタビューを収録。

ページをたっぷり使って作品画像を見ることができ、リヒター特有の絵の具のテクスチャーなどもしっかり感じ取ることができるだろう。制作現場の写真も掲載されており、普段はなかなか意識する機会がない作品が生み出される過程や、画家のリアルを垣間見ることもできる。

ANDY WARHOL: NOW

アメリカ人アーティスト、アンディ・ウォーホルの作品集。

男らしさが前面に押し出されていた戦後アメリカのアートシーンに反旗を翻し、絵画、彫刻、映画の言語を再定義した、アンダーグラウンドアート界のスターであり、ポップアートの巨匠、アンディ・ウォーホルの人生に焦点をあてた1冊。移民一家の子供として育った死生感と宗教観、クィアな視点を掘り下げながら、現代アート史の転換点を象徴する。今も共感を呼び続けている作品を残し、成功と失敗の両方を経験した1人の芸術家の姿を浮き彫りにした。華やかなセレブリティの世界に憧れ、オルタナティブなライフスタイルを貫き通した生き方を探求した本書は、当時の時代背景の中で作品を提示することによって現代との関連性を強調している。作家のオリヴィア・ラング(Olivia Laing)の書下ろしエッセイ、アーティストのマルティーヌ・シムズ(Martine Sims)のレスポンス、作者のスタジオ兼芸術家たちのサロンであった「ファクトリー(Factory)」の元メンバーであるボブ・コラセロ(Bob Colacello)への独占インタビューを収録。芸術と政治の世界が揺れ動いていた時代背景の中で今一度作品を読み解くことによって、アンディ・ウォーホルとその作品が文化の変革期を象徴していることを分かりやすく伝えている

世界中で人気を博すポップアートの巨匠「アンディ・ウォーホル」。彼のシルクスクリーン作品はもちろん、セルフポートレート写真や、貴重なドローイング作品まで掲載されている。同モチーフで色違いのシルクスクリーン作品を同時に比較する機会もなかなかないので必見だ。

THE NOTEBOOKS by Jean-Michel Basquiat

1980年代の最も重要なアメリカ人アーティストの一人として知られる、ジャン=ミシェル・バスキアの作品集。

1970年代後半にニューヨーク市マンハッタン区のロウアー・イースト・サイド(Lower East Side)で活動していたグラフィティグループ「SAMO」のメンバーとして、また新表現主義のスタイルで知られる画家として、ニューヨークのアートシーンを牽引し、そのキャリアを通じて言葉とイメージの相互作用を独創的に追求してきた。1980年から1987年にかけて作者は、多くのノートにドローイングや手書きのテキストを書き込んでいた。本書では、その貴重な8冊のノートの内容が初めて再現されている。ペインティングやその他の作品に繰り返し登場するイメージや言葉が記載されており、王冠、ティピー、ハッチマークのついたハートなどの象徴的なドローイングと、文化、人種、階級、ニューヨークでの生活などをテーマにした手書きのテキストを収録。自身の他の作品と同じく、コミック、ストリート、ポップアート、ヒップホップ、政治、都市生活における儚いものへの深い関心を鮮明に示している。また現代アメリカのアート界で最もクリエイティブな存在の一人である作者の制作過程を垣間見ることができる。本作は「artnet」で企画された、2015年の「Top Ten Art Books to Read during Thanksgiving」のうちの1冊として選ばれている。

作品にも文字や記号を多用したことで知られるバスキア。手書きのノートのようなアートブックは、彼の頭の中を覗き見できるようで楽しく、どこか親しみすら感じる。若くして亡くなり、短いアーティスト人生を燃えるように生きたバスキアのクリエイティブのかけらをぜひ感じて欲しい。

この他にも様々なアートブックを取り扱い中。是非お気に入りのアーティストのアートブックをチェックしてみて欲しい。

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