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6月29日開催サザビーズオークション(ロンドン)落札額Top5作品解説

6月29日(火)日本時間23:00からサザビーズオークション「モダン&コンテンポラリー アートイブニングセール」がロンドンで開催された。本記事では落札価格の高かった上位5作品とANDARTで取り扱うアーティストの落札結果を紹介。(落札価格は手数料込み。1ポンド=153.05円で計算。6月30日11:00時価)

1)ワシリー・カンディンスキー《Tensions calmées 》

落札価格:約32億4844万円 (£21,224,700)

《Tensions calmées》(1937年)
画像引用:https://www.sothebys.com/

ワシリー・カンディンスキーはロシア生まれのフランスの画家、抽象絵画の創始者とされている。1922年から33年まではバウハウスで教官も務めていた。本作はカンディンスキーの中でも傑作と呼ばれている作品で、ニューヨークのグッゲンハイム美術館がコレクションしたのち、1964年にサザビーズオークションで個人に落札されたもの。50年以上ぶりの出品で話題を呼び、今回のオークションの最高落札価格をマークした。

予想落札価格:約27億5490万円〜約38億2625万円(£18,000,000〜£25,000,000)

2)パブロ・ピカソ《Homme et femme au bouquet》

落札価格:約14億3713万円 (£9,390,000)

《Homme et femme au bouquet》(1970年)
画像引用:https://www.sothebys.com/

20世紀最大の画家と評される「キュビスム」の創始者、パブロ・ピカソの《Homme et femme au bouquet》(日本語で「花束を持つ男と女」)はサザビーズによると、ピカソの恋人たちをテーマにした作品群の中でも、最も印象的な解釈をした作品のひとつとしている。キュビスムの特性もあって、人物の顔を細かく描写はしていないが、女性は晩年連れ添った妻ジャクリーヌ・ロック、男性はピカソ自身がモデルになっている。

予想落札価格:約12億2440万円〜約18億3660万円(£8,000,000〜£12,000,000)

3)サイ・トゥオンブリー 《Untitled》

落札価格:約11億9094万円 (£7,781,400)

《Untitled》(1964年)
画像引用:https://www.sothebys.com/

サイ・トゥオンブリーはアメリカの画家・彫刻家。本作のグレーのキャンバスにクレヨンなどでドローイングをした《Untitled》シリーズが代表作群のひとつ。トゥオンブリーは手に持ったクレヨンとキャンバスの距離を近づけ、即興的に「手で描く」という身体感覚を大切にした手法で制作することにこだわっていた。本シリーズは、トゥオンブリーの激情や直感などのエネルギーがより感じられる作品。

予想落札価格: 約7億6525万円〜約10億7135万円(£5,000,000 -£7,000,000)

4)アンディ・ウォーホル《Front and Back Dollar Bills》

落札価格:約10億4146万円 (£6,804,750)

《Front and Back Dollar Bills》(1962年)
画像引用:https://www.sothebys.com/

アンディ・ウォーホルがシルクスクリーンを用いて初めて製作した最初の作品が、1962年制作の「ドル札」シリーズ。本作は80枚の1ドル札の表と裏をプリントしたもので、シルクスクリーンをウォーホルのトレードマーク的な技法に確立した作品とも言える。「ドル札」シリーズは8作しか制作されていないため、大変貴重で価値が高い作品。

予想落札価格:約9183万円〜約12億2440万円(£6,000,000 〜£8,000,000)

5)アンディ・ウォーホル《9 Gold Marilyns (Reversal Series) 》

落札価格:約9億9750万円 (£6,517,500)

《9 Gold Marilyns (Reversal Series)》(1980年)
画像引用:https://www.sothebys.com/

ウォーホルの代名詞的作品、マリリン・モンローの肖像画。本作はシルクスクリーンとゴールドのアクリル絵具で制作されており、このゴールドはキャンベルのスープ缶の中央のゴールドと同じ色を使用している。同人物を繰り返しプリントするシリーズとして、エリザベス・テイラーをモチーフにした《Liz》も制作されている。

予想落札価格:約8億4177万円〜約12億2440万円(£5,500,000〜£8,000,000)

ANDART取扱いアーティスト落札結果

アンディ・ウォーホル《Campbell’s Soup I》

落札価格:約1億3192万円 (£862,000)

《Campbell’s Soup I》(1968年)
画像引用:https://www.sothebys.com/

こちらも同じく、ウォーホルのアイコン的作品のキャンベルのスープ缶。1970年に本作の原画が当時現存のアメリカ人画家としてオークション最高価格を記録した。シルクスクリーン作品の《Campbell’s Soup I》は10枚組のポートフォリオで、現在も高い人気を誇る作品。予想落札価格を大幅に更新した。ANDARTでは《Campbell’s Soup I》より「PEPPER POT」を描いた作品を扱っている。

予想落札価格:約5356万円〜約7652万円(£350,000〜£500,000)

バンクシー《Laugh Now》

落札価格:約3億7267万円(£2,435,000)

《Laugh Now》(2006年)
画像引用:https://www.sothebys.com/

2002年に制作したナイトクラブのコミッション作品が元になっている本作は、メタル素材の上にスプレーでペイントされた作品。猿が首から下げているのは、「Laugh now, but one day we’ll be in charge(今は笑うがいいさ、でもいつか俺たちが取り仕切る時が来る)」というメッセージ。猿はねずみや少女と同様、バンクシーのアイコン的モチーフでもあり《Laugh Now》は安定した人気を誇る作品。

予想落札価格:約3億8262万円〜約5億3567万円(£2,500,000〜£3,500,000)

ゲルハルト・リヒター 《Abstraktes Bild》

落札価格:約1億6896万円(£1,104,000)

《Abstraktes Bild》(1992年)
画像引用:https://www.sothebys.com/

紫、赤、緑を基調に白が挟まれた色彩で描かれた本作は、1976年から制作を始めたゲルハルト・リヒターの代表作《Abstraktes Bild》シリーズの中でも明るい雰囲気の作品。考えられた色のポジションと多色のレイヤーで構成されたキャンバスは、空間と奥行きを感じさせる。《Abstraktes Bild》シリーズは著名人も多くコレクションしており、根強いファンが多い作品だ。

予想落札価格:約1億2244万円〜1億8366万円(£800,000〜£1,200,000)

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