
【KAWS編】2021年を振り返り!アートニュース総まとめ
2021年も残すところあとわずか。ANDART取り扱いのアーティストたちの2021年のニュースを振り返ってみよう。
今年、日本で大型個展が開催され大きな話題となったKAWS。展覧会などのアート界の話題に留まらず、ファッションとのコラボレーションなど、話題の尽きないアーティストだ。(※ オークション落札価格は手数料込み。落札時点のレートでの計算。)
展覧会
▍日本でKAWSの大規模個展「KAWS TOKYO FIRST」開催。限定グッズに、KAWS来日も

日本国内で今年、KAWSの最も大きな話題といえば、こちらではないだろうか。7⽉16⽇~10⽉11⽇に六本木の森アーツセンターギャラリーで開催された「KAWS TOKYO FIRST」には、150点を超える作品が並び、初期の作品から最新作まで、KAWSのユニークな芸術制作の軌跡や美術史的意義を辿ることができる展示内容となった。
グッズ売り場は1時間を超える長蛇の列となるなど、その人気ぶりがうかがえた。
また、この展覧会にあわせてKAWSも2年ぶりに来日。Instagramで同展覧会の設営の様子などをレポートした。
▍ブルックリン美術館で半年間にわたる最大規模の展覧会「KAWS:WHAT PARTY」も開催

東京での展示とも並行し、ニューヨークの「ブルックリン美術館」にて、大規模個展「KAWS:WHAT PARTY」も開催された。2月26日から9月5日までと、約6ヶ月間にわたって開催された個展。滅多に見ることのできないグラフィティのドローイングやノートブック、絵画、彫刻に、人気フィギュア「COMPANION」のメモリアルなインスタレーションまで、100点以上の幅広い作品が網羅された。
この展覧会にあわせ、ANDARTでもお取り扱い中の作品 ≪URGE≫ をモチーフにした5種類のTシャツも発売され、展覧会の観客を優先に販売された。
プロジェクト・パブリックアート
展覧会だけでなく、パブリックアートやイベントとして作品を楽しむことが出来るのもKAWSの人気の理由のひとつだろう。
▍ARで楽しむKAWS作品

ロンドンで開催されたARアートの祭典「Unreal City」にて、KAWSやオラファー・エリアソンらの新作AR作品が発表された。当時の英国でのロックダウン規制に対応するため、自宅でもAcute Artアプリを使ってこれらの作品を楽しむことができるようになった。(DAZED)
なお、現在も同アプリから「コンパニオン」などのKAWS作品のARを楽しむことが可能だ。

▍高さ約42メートルの「コンパニオン」の熱気球が初飛行

2018年よりソウル、台北、香港、日本、宇宙へと展開し、世界中の人々を驚かせてきたKAWSのプロジェクト《KAWS:HOLIDAY》の第6弾が5月に発表された。
ヨーロッパ最大規模のバルーンフェスタが開催され、熱気球の都として知られるイギリス西部にあるブリストルの地を舞台に、高さ42mの巨大な「コンパニオン」の気球が浮かび上がった。(プレスリリースより)
▍高さ約5.5m!KAWSの巨大フィギュアがロックフェラーセンターに登場
8月初旬には、ニューヨークのロックフェラーセンターで高さ5.5mにも及ぶフィギュアを発表。≪SHARE≫と題したこの作品は、KAWSのキャラクター「コンパニオン」がエルモを模したキャラクター「BFF」フィギュアを抱えている。
▍KAWSの巨大作品プロジェクト「KAWS:HOLIDAY」がシンガポールに上陸

11月、KAWSの巨大作品プロジェクト「KAWS:HOLIDAY」がシンガポールに初上陸した。 公開開始が延期となるトラブルもあったが無事に開催され、KAWSのアイコン的キャラクター「コンパニオン」をモチーフとした長辺42mもの巨大なアート作品が無料で公開された。
コラボレーション
カラフルで目を引くKAWSの作品は、ファッション業界からも引く手あまただ。今年、KAWSとコラボレーションしたブランドを一挙ご紹介。
▍Supreme (ボックスロゴ・フーディ、Tシャツなど)

▍SACAI (ニット、ファーコートなど)

▍HUMAN MADE (Tシャツ、キャップなど)

▍ユニクロ UT (Tシャツなど)

▍COMME des GARCONS (ジャケット、総柄シャツなど)

▍トラヴィス・スコット ✕ fragment Design (グラフィックTシャツ、スウェットシャツなど)

▍sacai x Nike Blazer Low (スニーカー)

▍PORTER (バックパック)

KAWSとファッションの関係についてはこちらもチェック▼
オークション
▍KAWS、Artpriceの調査で2020/21年に最も人気のあるアーティストに
オンラインアート価格データベースのartprice社の調査で、2020/21年において、KAWSは「オークション販売数」で1位となり、「最も人気のあるアーティスト」と評された。
2020/21年、世界中のオークションでの販売作品数は2018/19年(パンデミック前)と比較して34%増加し、特に20年前と比較すると、需要の増加は目覚しく、販売された現代アートの作品数は10倍にもなっているというが、このような市場の急増は、KAWSをはじめとした一部のアーティストの異常な人気に起因するものだとしている。(artprice)
▍KAWSの今年のオークション高額落札top3
3位 ≪UNTITLED (US) (2002)≫ 落札価格:約1億7,100万円(HK$11,745,000)
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2021年11月29日のPhillips & Polyオークション (香港) での落札。KAWのこれまでの落札額のなかでは20位となった。
2位 ≪Untitled≫ 落札価格:約1億6,700万円 (9,775,000元)

2021年6月4日のPolyインターナショナルオークション (北京) での落札。KAWのこれまでの落札額のなかでは18位となった。
1位 ≪THE WAY HE KNOWS≫ 落札価格:約1億7,614万円 ($1,542,500)

2021年11月17日のフィリップス(ニューヨーク)で落札。KAWS史上では17位となった。
人気のKAWS作品だが、ANDARTの運営するアートのECサイト・YOUANDARTでは2021年には4回、KAWSの作品の販売も行った。KAWS作品は人気のため、次の販売が気になる方は無料会員登録でいち早く情報を入手!
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文:ANDART編集部