
注目の展覧会から ファッションコラボ情報まで。今週のアートニュース (21.06.26-21.07.2)
1週間の国内外のアートニュースから、ANDART / YOUANDART取り扱いアーティストの情報を中心にお届けします。今週は「展覧会」「ファッション」「アーティスト」の3つのテーマから。気になるアーティストの話題をさくっとチェック。
「アートマーケット」関連ニュースはこちら:3分間でチェック! 今週のアート市場 トピック振り返り(21.06.26-21.07.2)
展覧会
▍ジャン=ミシェル・バスキアの大型作品も。世田谷美術館で「グローバル化時代の現代美術 ―“セタビ”のコレクションで楽しむ世界旅行」展がスタート。

「世田谷美術館」でミュージアム コレクション特別篇「グローバル化時代の現代美術 ―“セタビ”のコレクションで楽しむ世界旅行」が7月3日よりスタートした。「グローバル化時代」をキーワードに、普段は表に出すことの少ない大型作品を中心に同館のコレクションを見つめなおした展覧会であり、ジャン=ミシェル・バスキアの218.5×193.0cmの大型カンバス作品《SEE》も展示される。(会期:2021年7月3日〜8月22日)
参考:世田谷美術館 ミュージアム コレクション特別篇「グローバル化時代の現代美術 ―“セタビ”のコレクションで楽しむ世界旅行」
▍杉本博司の代表作 ≪海景≫ と刀剣のコラボレーション。「日本の心象 刀剣、風韻、そして海景」が姫路市立美術館で開催。

「姫路市美術館」で日本の美意識を象徴する「刀剣」の刃文の美を手掛かりに、その世界観の独自性、また普遍性を多彩な視点で探求する特別展「日本の心象 刀剣、風韻、そして海景」が7月3日より開幕した。3章構成の第二章では、杉本博司の代表作の写真作品「海景」シリーズとともに、杉本が蒐集した刀剣コレクション4件を展示する。(会期:2021年7月3日〜9月5日)
▍バンクシー作品の大型展覧会「バンクシー展 天才か反逆者か」、福岡で開幕。

コレクターの所有作を中心に、70点以上のバンクシーの貴重なオリジナル作品の展示される「バンクシー展 天才か反逆者か」が福岡の「UNITEDLAB」で7月2日よりはじまった。モスクワ、サンクトペテルブルク、マドリード、リスボン、香港の世界5都市を巡回し、国内では横浜、大阪、名古屋を巡回。世界で100万人以上を動員したという。(会期:2021年7月2日〜10月31日(日))
なお、東京では、同様にコレクターの所蔵作品による「バンクシーって誰?」展が8月21日に開幕する。今年の夏は国内でバンクシー熱が高まりそうだ。
参考:「バンクシーって誰?」
NEW ART STYLEで詳しく読む:”映画のセット”のような会場でバンクシー作品を体感する 「バンクシーって誰?」展、2021年8月21日から天王洲アイルで開催
▍安井鷹之介の個展「The Plaster Age」がMAHO KUBOTA GALLERYで開催中。

神宮前にある「MAHO KUBOTA GALLERY」にて安井鷹之介の個展「The Plaster Age」が開催されている。安井は彫刻制作を主軸に、彫刻の制作手法を採用した絵画も制作するアーティスト。石膏と布を使ってボリュームと質感を作り上げる作品の存在感は唯一無二のものだ。「石膏時代」と題された同展では等身大の彫像を中心に据えた意欲的なインスタレーションが展示される。(会期:2021年6月29日〜7月31日)
参考:MAHO KUBOTA GALLERY「The Plaster Age 」
▍アートを身近にする「ARTとTシャツ展」に 中津川翔太、大村雪乃らが参加12名が参加。

渋谷スクランブルスクエア14階にある「+ART GALLERY」にて、7月1日より「ARTとTシャツ展」が開催されている。「自分の好きなアートを見つけて、アートを日常生活で気軽に身に纏うことでアートを身近に感じて欲しい」という思いの込められた展示で、会期中は、12名の作家による【原画とアート作品をプリントしたTシャツ】が数量限定で販売される。YOU AND ARTで取り扱う中津川翔太も参加。(会期:2021年7月1日〜7月17日)
ファッション
▍「Dr. Martens」、ジャン=ミシェル・バスキア作品と2回目のコラボレーション。

「Dr. Martens (ドクターマーチン)」が、ジャン=ミシェル・バスキア作品とのコラボレーションが発表された。2度目のコラボレーションとなる今回は、バスキアの最も有名な2つの作品である ≪Untitled≫ (1982)と≪Pez Dispenser≫ (1984)に焦点を当てた定番8ホールブーツ、3ホールシューズ、バックパックを7月3日に発売。
NEW ART STYLEで詳しく読む:ジャン=ミシェル・バスキアの作品とドクターマーチンのコラボレーション第2弾が発売
▍KAWS国内初の大型展とUTが特別コラボ!新しい「KAWS UT」発売

7月16日から日本初の大規模個展「KAWS TOKYO FIRST」を控え、一層注目度が高まっているKAWS。そのKAWSとUTの特別コラボレーションが発表された。UTとのコラボレーションは1年ぶり4回目。今回のコラボレーションアイテムは、KAWSの代表的なキャラクターである「COMPANION」をデザインしたTシャツとトートバッグ。ユニクロでの販売に先駆け、「KAWS TOKYO FIRST」展の会場で先行販売される。
NEW ART STYLEで詳しく読む:KAWS国内初の大型展とUTが特別コラボ!新しい「KAWS UT」が2021年7月30日(金)発売
▍猪瀬直哉、瓜生太郎、森山大道ら、8人の注目のアーティストによる限定アートTシャツ

日本の現代アートの注目アーティスト8人による限定アートTシャツが、発売される。6月28日より銀座 蔦屋書店オンラインストア、NADiff onlineにて先行予約をスタート。8月より「銀座 蔦屋書店」などの店頭でも販売される。YOU AND ARTで取り扱う瓜生太郎によるTシャツも販売される。
<参加アーティスト> 猪瀬直哉、瓜生太郎、大野彩芽、風間サチコ、西山寛紀、森山大道、横田大輔、横山裕一
▍ポーランドに村上隆の「自撮りスポット」。「ペリエ」とのコラボで。

これまでアンディ・ウォーホルやサルバドール・ダリといったアーティストたちとコラボレーションしてきたミネラルウォーターブランド「PERRIER(ペリエ)」。昨年より、現代アーティスト・村上隆とのコラボレーションボトル「PERRIER×MURAKAMI」を限定発売しているが、この限定版の発売を記念して、ポーランドのワルシャワに特別な壁画が作成された。このユニークな「セルフィースポット」は、7月15日までの期間限定で、Perrier PolskaのInstagramではそこで撮影された写真も公開されている。
アーティスト
▍9年前にギリシャの美術館から盗難されたピカソとモンドリアンの絵画、渓谷で発見される。

2012年にアテネの国立美術館から盗まれたパブロ・ピカソとピエト・モンドリアンの2枚の絵画が発見・保護されたことをガーディアン誌が報じている。ピカソの ≪Head of a Woman≫ (1939) とモンドリアンの ≪Stammer Windmill≫ (1905) の2枚はともに包装材に包んだ状態で峡谷に隠されていた。2012年1月9日に盗難された後、美術愛好家を自称する犯人の家に9年間も隠された後、倉庫に移動、当局の追跡を恐れ峡谷に隠したという。
なお、この窃盗事件は巧妙であるが故、長年にわたりギャングが犯行に関与したものと考えられていたが、実際は単に「作品を所有したかった」だけの「美術愛好家」の仕業だったいうことに、多くの人が驚いたという。ギリシャのメディアによると、犯人の建設業者の男性は犯行の6ヶ月前から強盗を計画。その間、ほぼ毎日のようにギャラリーを訪れ、警備員の動きを「タバコを吸うタイミングまで」偵察し、襲撃の夜も公共交通機関を使ってギャラリーを往復していたと語っているそうだ。
参考:The Guardian
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