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アートニュース

今週のアートニュース (21.06.12-21.06.18)

1週間の国内外のアートニュースから、「アーティスト」「展覧会」「美術館」「ファッション」の4つのテーマを軸に、ANDART, YOUANDART 取り扱いアーティストの情報を中心にピックアップしてお届けします。

アーティスト

▍ダニエル・アーシャムが「ERODEDDELOREAN」彫刻版を発売

≪ERODED DELOREAN≫ / ダニエル・アーシャム 画像引用:https://hypebeast.com/

ダニエル・アーシャムは、デトロイトのアートギャラリーでの展覧会に向けて準備を進めており、復元した1986年のポルシェ911ターボの実物大レプリカをはじめとした自動車のオブジェが展示予定。これにあわせ、彼が2018年に制作した1981年製のスポーツカー「DMC DELOREAN」の等身大の彫刻をベースにした「ERODED DELOREAN」エディションを500部限定で発売した。カルト的な人気を誇る映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』3部作に登場する車をモチーフにした作品だ。(6/18に発売され、すでに完売となっている。)

▍今年の秋、凱旋門が 故・クリストによって「梱包」される

梱包された凱旋門のドローイングを持つクリスト Wolfgang Volz © 2019 Christo and Jeanne-Claude Foundation. 画像引用:https://www.artforum.com/

パリのランドマークである凱旋門が、アーティスト・故クリストの手により、この秋、銀色の布と真っ赤なロープで包まれる。2020年春に実施される予定で延期となっていたもの。クリエストは、妻のジャンヌ=クロード(1935-2009)とともに、派手で奇抜、かつエコロジーをテーマにした屋外の巨大な公共作品で知られる。本作は2020年5月に亡くなったクリストの死後初の作品となる。

▍杉本博司と榊田倫之の新素材研究所が手がけた老舗の黒豆店

小田垣商店 画像引用:https://www.odagaki.co.jp/

杉本博司氏と榊田倫之氏が主宰する新素材研究所が、兵庫県の黒豆専門卸店の老舗 小田垣豆堂本店の大規模改修を手がけ、ショップが今年オープンした。1734年(享保19年)に創業した同店の国登録有形文化財でもある建屋と庭園をリノベーション。新たにカフェODAGAKI mamedou小田垣豆堂もオープンしている。

参考:小田垣商店

▍大谷陽一郎による”字だけの絵本”発売

「かんじるえ」 / 大谷 陽一郎 画像引用:https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=6893

アーティスト・大谷陽一郎による”字だけの絵本”「かんじるえ」が福音館書店から発売された。”絵本なのに字だけ” とは不思議だが、実は「絵」がすべて「漢字」で描かれているのだ。YOUANDARTでは、文字をモチーフにした大谷のキャンバス作品を扱っている。

参考:福音館書店「かんじるえ」

▍NADiff a/p/a/r/tで 添田奈々のフェアを開催

添田 奈那「地球観光ツアー 友の会」 画像引用:http://www.nadiff.com/

コンテンポラリーアートやフォトに関する書籍を中心に扱う恵比寿の書店・NADiff a/p/a/r/tで、2021年6月24日〜7月18日、アーティストの添田 奈那による「地球観光ツアー 友の会」が開催される。本フェアでは、宇宙人の気分で味わえる“地球観光ツアー”のお土産となるノベルティや新作のシルクスクリーンドローイング、アパレルグッズが並ぶ。

参考:NADiff a/p/a/r/t

▍ANDARTで草間彌生2作品のオーナー権の取り扱い開始。抽選受付は6/24(木)から

草間彌生作品販売開始

日本初、アート作品の共同保有プラットフォーム「ANDART」は、2021年6月24日(木)から、草間彌生作品のオーナー権を販売することを発表した。今回販売するのは、≪Pumpkin (Gt)≫≪靴≫ の2作品。草間彌生作品は人気が高いため、オーナー権を保有を条件とした抽選販売となる。

NEW ART STYLEの詳細記事はこちら

展覧会

▍70年代スターを描く、水戸部七絵の個展が渋谷で開催

水戸部七絵 個展「Rock is Dead」キービジュアル 画像引用:https://biscuitgallery.com/

渋谷の松濤に今年オープンしたbiscuit galleryにて、水戸部七絵の個展が開催される。手を使い、カンバス上に絵の具を分厚く塗り重ねた絵画を制作する水戸部。本展覧会では、ディビッド・ボウイや、女性ロックバンドのザ・ランウェイズなど、70年代のスターを描いた作品を発表する。(会期:2021年6⽉24⽇(⽊)〜7⽉11⽇(⽇))

参考:biscuit gallery公式サイト

▍作品が購入されると値段が上がる。「アート/空家 二人」でユニークな展覧会シリーズ「NITO」を開催

「NITO06」キービジュアル

2020年に”現代美術の作品を1万円から購入できるスペース”として蒲田にオープンしたアートスペース「アート / 空家 二人」で、2021年6月25日(金)から6回目の展示「NITO06」がはじまる。「作品が購入されたら、次回展で作品価格が1万円上がる。」「作品が購入されなければ、次回の展覧会でも同じ価格で販売する。」「2回続けて購入されなければ、他のアーティストと交代になる」という独自のルールで運営される。迫 鉄平、藤倉 麻子らが参加する。(会期:2021年6月25日〜7月19日)

参考:「NITO」展公式サイト

▍中国の「HOW ART MUSEUM」で Mr.の大規模個展がスタート

展示作品の前に立つMr. (Mr.のtwitterより) 画像引用:https://twitter.com/

上海にある現代美術を扱う美術館「HOW ART MUSEUM」では、2021年6月18日より、Mr.の個展を開催する。大規模な彫刻、絵画、多数のドローイング、映像作品など、初期から近年までのオタク・サブカルチャーの領域におけるアーティストの創作活動の全体像を紹介する。

▍ダミアン・ハーストが架空の歴史に基づく展覧会を開催中

≪Temple Ornament≫ / Damien Hirst 画像引用:https://news.artnet.com/

ダミアン・ハーストが、ローマのボルゲーゼ美術館で展覧会を開催している。カラヴァッジョの絵画や古典的な古美術品など、歴史的な美術コレクションを有する同美術館の展示品とともに、彼が制作した架空の難破船からの偽物の骨董品を展示。架空の物語はNetflixでの派手なモキュメンタリー (※ドキュメンタリー映像のように見せかけて演出する表現手法) のコンテンツを制作されるなど、手の込んだ演出の展覧会となっている。

美術館

▍”応接間からリビングルームへ” 滋賀県立美術館がリニューアルオープン

リニューアルした滋賀県立美術館 画像引用:https://www.shigamuseum.jp/

改修工事のために休館していた滋賀県立美術館が2021年6月27日 にリニューアルオープンする。展示室への低反射ガラスの導入などの展示空間の改修の他、バリアフリー化、カフェやショップの導入、ロビーへのテーブル・椅子の設置など、目指すべき美術館の姿を「応接間からリビングルームへ」とする試みがなされている。また、オンライン美術館もオープンし、遠方からでも楽しめるコンテンツを拡充している。館長には今年より元・東京国立近代美術館の保坂健二朗氏が就任している。

参考:滋賀県立美術館

ファッション

▍CASETiFY がバスキアの作品をフィーチャーしたアイテムを発表

Basquiat x CASETiFY 画像引用:https://www.casetify.com/ja_JP/basquiat

LA発の iPhoneケース・テックアクセサリーブランドCASETiFYが、バスキアの作品をフィーチャーしたアイテムを発表し、2021年6月29日より先行発売を行う。Basquiatの作品を管理する「The Estate of Jean-Michel Basquiat(バスキア財団)」とのパートナーシップ締結によって実現したという今回のコラボレーション。iPhoneケース、AirPodsケース、ワイヤレス充電機などのラインナップが展開されるようだ。
参考:Basquiat x CASETiFY

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