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アートニュース

【ANDARTアーティストニュース】バンクシーによる2つのチャリティから、ダミアン・ハーストの「Pharmacy」レストランまで。(21.12.04-21.12.10)

注目のオークション結果から、展覧会情報まで。ANDARTお取り扱いのアーティストの話題を中心に、1週間のニュースを振り返り。(1ドル= 113円、1ポンド=150円で換算)

注目の作品

▍ダミアン・ハーストの「Pharmacy」レストラン。2日間だけモスクワに登場。

ダミアン・ハーストの「Pharmacy」インスタレーション。 画像引用:https://wwd.com/ (COURTESY OF PRADA)

12月3日と4日、モスクワのレヴェンソン邸にダミアン・ハーストのインスタレーション「Pharmacy」が再現された。「プラダ」の会員制の巡回型ソーシャルクラブ「プラダ モード」のイベントの一環。ハーストが「Pharmacy」レストランを開催するのは、1998年にロンドンのノッティングヒルで行ったのが最初であり、今回が3回目となる。床から天井まで届く薬棚のインスタレーション、巨大な分子モデル、処方薬のカタログデザインの壁紙などのインスタレーションの様子は、Matterportで鑑賞することもできる。WWD

▍アート・バーゼル・マイアミビーチ2021で、ピカソ作品が約22億円で落札。

12月2日から4日にかけて、アメリカ大陸で最大級の規模を誇るアートフェア「アート・バーゼル・マイアミビーチ2021」が開催された。この中で、パブロ・ピカソの≪Mousquetaire et Femme a la Fleur≫(1967年)が約22億円(2,000万ドル弱)で落札され、少なくとも記事掲載時点(12/3)で同フェアの最高額となったことをArtsyが報じている。なお、同フェアは好調な売上と優れた展示品でフェアへの復帰に成功したとしている。(Artsy)

▍バンクシーの”サプライズ”作品のひとつ、署名入りのミニチュアの家がオークションへ。

今年8月、バンクシーの新作10点がイギリスに出現し話題となったが、そのうちの1作品、田舎町全体をミニチュアで再現したモデルヴィレッジの中に置かれた模型に署名などの文字を描いた作品が、1月末にオークションにかけられることとなった。モデルヴィレッジのオーナー夫妻は、オリジナルが盗まれることを恐れ、オークションにかけることを決めたという。このミニチュア模型のために何百ドルもの費用をかけて警備を強化してきた夫妻は、この売却によってパンデミックで損失を出した観光名所の将来を確保したいと考えているという。オークションまでの4週間、本作品はピーターバラの博物館に展示される。(PETERBOROUGH MATTERS)

アーティスト

▍バンクシーがチャリティTシャツを販売。反人種差別デモで控訴された被告人を支援。

バンクシーはInstagramでチャリティTシャツの販売を発表

12月10日(現地時間)、バンクシーはInstagramを更新。チャリティTシャツを販売することを発表した。「来週、ブリストルのコルストン像を撤去した罪に問われた4人の裁判が行われることを記念」したものであり、収益はすべて被告人に寄付するとしている。昨年イギリスで、人種差別に抗議するために奴隷商人の銅像を引きずり下ろしたことで罪に問われた被告人たちを支援するようだ。1枚約3,750円 (25ポンド+税) で、1人1枚限りとのこと。

▍バンクシー、約15億円の寄付を申し出。オスカー・ワイルドが収監されていた英国の刑務所をアートセンターに変えるため。

今年3月、刑務所の壁に描かれたバンクシーの壁画。刑務所をアートセンターに変えるため、バンクシーはこの壁画のためのステンシルを寄付する予定。 画像引用:https://news.artnet.com/

かつて作家のオスカー・ワイルドが収容されていた空き刑務所をアートセンターに変えるという、長い間実現していなかった計画に対し、バンクシーが寄付を申し出た。今年初め、バンクシーはこの建物の壁に「ベッドシーツで作られたロープを、タイプライターを重しにして下に降りる受刑者」の壁画を発表した。バンクシーはこの壁画を描くのに使用したステンシルの売却を申し出、この売却により、約15億円 (1,000万ポンド) の資金が得られる予定だという。(artnet news)

▍杉本博司の設計するハーシュホーン美術館の彫刻庭園再生計画が承認される。2年の論争に決着。

ワシントンD.C.にあるハーシュホーン美術館の彫刻庭園の再生計画が承認され、杉本博司の設計した約68億円 (6,000万ドル) のプロジェクトが進行することとなった。同美術館の庭園再生のために、杉本が日本の乾式工法にヒントを得た石垣を庭園に追加する案を提案していたが、保存団体による反対を受けていたもの。今年7月にいったん承認を得たものの、建築史家たちの反対で再度停滞していたという。杉本は、本件について「これは私にとって、歴史との交渉という新しい仕事です。」と語っている。(ARTnews)

オークション

▍草間彌生の2作品がランクイン!12月1日クリスティーズ(香港)オークション

2021年12月1日、香港でクリスティーズオークション「20th/21st Century Art Evening Sale」 が開催され、1900年代〜2000年代の近代から現代アートの作品が登場した。ANDARTでは、落札価格トップ5の作品とANDART関連アーティストの情報を紹介している。

「草間彌生の2作品がランクイン!12月1日クリスティーズ(香港)オークション落札額TOP5」

▍重鎮同士のコラボから若手までがランクイン!12月2日クリスティーズ(香港)オークション

2021年12月2日、香港にてクリスティーズオークション「21st Century Art Day Sale」が開催され、草間彌生、奈良美智を始めとする世界各国の人気アーティストの作品が出品された。ANDARTでは、落札価格トップ5の作品とANDART関連アーティストの情報を紹介している。

「若手から重鎮のコラボがランクイン!12/2クリスティーズオークション落札額TOP5」

▍2021年のオークション市場はフランス国籍のアーティストが大躍進。特にピカソの影響力大。

ピカソ作品の中でも今年最も高額で取引された≪Femme assise près d’une fenêtre (Marie-Thérèse)≫ 画像引用:https://www.independent.co.uk/

オンラインアート価格データベースのartprice社は、2021年のオークションでのアーティストの市場パフォーマンスを集計し、12月初旬までで、「2021年はフランス国籍(またはフランス居住)のアーティストにとって過去最高の年になりそうだ」としている。フランス国籍のアーティストは11ヶ月間で約3,616億円 (32億ドル) を売上、アメリカ人アーティストの合計額約4,294億円 (38億ドル) には及ばないものの、イギリス人アーティストの総額約592億円 (5.24億ドル) を大きく引き離している。

この約3,616億円 (32億ドル)のうち、約622億円 (5.5億ドル) 以上を売り上げているのはパブロ・ピカソであり、ピカソ1人の売上だけで、2020年にフランス国内で記録された年間オークション売上高(約653億円 (5.78億ドル))と同等となっている。ピカソはオークション分野で世界で最も成功したアーティストだ。(※なお、ピカソの実際の国籍はフランスではないが、フランスでキャリアを積んだため、美術市場ではフランスに分類されている) (artprice)

NFT

▍バンクシーの「LoveIsIn The Air」、1万枚のNFTに分割され販売へ。

分割してNFT化されるバンクシーの≪Love Is in the Air≫  画像引用:https://www.artnews.com/ (COURTESY PARTICLE)

パンクシー作品の中でもとりわけ有名な「LoveIsIn The Air」が、1万枚のNFTに分割され、販売されることとなった。伝統的なアート作品を「パーティクル」と呼ばれるNFTの集合体に変換することで所有権を細分化し、大人数で作品の所有権を共有できるようにすることを目的とした、新しいNFT企業「Particle」によるもの。コレクターは約17万円 (1,500ドル) で作品のパーティクルを購入することができるという。クリスティーズの現代美術部門の責任者だったLoïc Gouzerが同社の共同設立者の1人となっている。(ARTnews)

展覧会

▍「バンクシー展 天才か反逆者か」展が原宿でスタート。ANDARTのバスキア作品も展示。

12月12日(日)から、モスクワ、マドリード、香港、ニューヨーク、LA、日本各都市など累計300万人以上を動員する展覧会「BANKSY GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)」が、原宿にある「WITH HARAJUKU」でスタートした。東京展から、バンクシー作品の“ルーツ”を探るオリジナル企画コンテンツが登場。バンクシーがオマージュしたアンディ・ウォーホルの作品が展示されるほか、バンクシーが影響を受けたジャン=ミシェル・バスキアの作品で、ANDARTの共同保有作品である《Jawbone of an Ass》も展示される。(バンクシー展 天才か反逆者か)

ANDARTでは、本展のみどころを紹介している▼

「ついに東京に上陸!3分でわかる「バンクシー展 天才か反逆者か」」

▍光によって表情を変化させるライトアート。レギーネ・シューマン展が三越本店で開催中。

日本橋三越本店 本館6階にある、三越コンテンポラリーギャラリーでレギーネ・シューマンによる個展「レギーネ・シューマン展 immersion in fluorescent light」が開催されている。蛍光顔料を混入させたオリジナルのアクリル板を使用した作品15点を展示。会場では、白色灯とブラックライトを切り替え、光によって作品の表情が変化する様子を体感することができる。(レギーネ・シューマン展 immersion in fluorescent light)

▍MAHO KUBOTA GALLERYで、ジュリアン・オピー, 安井鷹之介らの合同展覧会 を開催中。

外苑前にあるギャラリー・MAHO KUBOTA GALLERY で、グループ展「Winter」が開催されている。本展は小笠原美環、ジュリアン・オピー の二人のアーティストの新作ペインティング、ならびにオピーと安部典子の日本では初めて公開となる作品を展示。また、バックルームでは安井鷹之介が今年10月から約1ヶ月の間石巻雄勝町にて滞在制作した作品の成果展「半透明について」も開催されている。(MAHO KUBOTA GALLERY)

▍ANDART、アートスペースを併設した新オフィスを開設。第1弾展示はバンクシーの共同保有作品を8点展示。

ANDART、アートスペースを併設した新オフィスを開設。第1弾展示はバンクシーの共同保有作品を8点展示。

ANDARTは、リアルなアート作品の魅力を伝え、アートをより身近に感じていただくために12月13日(月)にアートスペースをオープンする。第1弾展示では、バンクシーの共同保有作品を8点を展示。オーナーと無料会員登録者は鑑賞が可能だが、特にバンクシー作品のオーナーはいち早く鑑賞することが可能となっている。(同伴者1名可)

詳細はこちら▼

ANDARTのオフィス併設アートスペースをオープン。第1回目展示はバンクシーが勢揃い」

▍安藤忠雄建築のパリの現代美術館で荒木経惟の特集が開催中。

今年5月、安藤忠雄による改修で話題となったパリの現代美術館「ブルス・ドゥ・コメルス」 で、荒木経惟の「Shi Nikki (Private Diary) for Robert Frank」シリーズ(1993年)が特集されている。「Shi-Nikki [Private Diary] for Robert Frank」は、写真家・ロバート・フランクに捧げられた101枚の写真を収録した写真集。展示室のカーブした壁一列に、101枚の写真が並ぶ。(ブルス・ドゥ・コメルス)

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文:ANDART編集部