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5月22日開催 毎日オークション注目作品解説

2021年5月22日、毎日オークションによる近現代美術のオークションが都内で開催された。

毎日オークションは世界最大手のオークションハウスと同じ業態で運営されている国内最大級のオークション会社で、年間30回のオークションを開催。最大のジャンルである【絵画・版画・彫刻】を中心に、西洋装飾美術や骨董品、ジュエリーや時計など、幅広い本格的美術品を扱っていることでも定評があることで知られている。

今回の総出品数は絵画・版画・彫刻が全343点、落札総額は10億2,330万円となった。本記事では、今回のオークションで落札価格も高く、ANDARTでも注目している作品を紹介したい。(落札価格は手数料込み)

画像引用:https://www.lnews.jp/

・パブロ・ピカソ《ボトルとコンポート》1922年

今回のオークションでは、落札価格のトップ3位に、ピカソの2作品がランクインした。トップはピカソがキュビズム様式で描いた油彩静物画15号《ボトルとコンポート》で、1億7,475万円で落札された。また3位には同じくピカソの作品で《男の横顔と裸婦》(1972年作)が4,000万円で落札される結果となった。依然として高い人気を誇るピカソの作品には、今後も引き続き、ぜひ注目していきたい。

・奈良美智《木版画10枚セット》2010年

落札価格:5,126万円

画像引用元:https://miraika-art.jp/

続いて、落札価格の2位にランクインしたのは、奈良美智の《版画10枚セット》。奈良作品の特徴である大きな頭の少女がそれぞれのシチュエーションに合わせて描かれた版画10枚セットは「Don’t Wanna Cry」、「Gypsy Song」などの力強いメッセージ入りの作品も!個性豊かな一枚一枚の版画を楽しめるセットということが人気の理由だろうか。結果は落札予想金額の2,000万〜3.000万を大きく上回る結果となり、改めてアーティストの人気の高さが改めて窺える結果となった。

・熊谷守一《ほたるぶくろに熊蜂》1964年

落札価格:3,278万円

画像引用元:https://seikougarou.co.jp/

明治・大正・昭和を貫く97年の生涯と、70年を超える画業を全うした画人・熊谷守一(1880―1977)。独特な様式-極端なまでに単純化された形、それらを囲む輪郭線、平面的な画面の構成をもった抽象度の高い具象画は「モリカズ様式」と呼ばれ、今なお多くの人々を魅了し続けている。

幼少期より自然の中に身を置くことが好きであった守一が、とりわけ愛したと言われているモチーフ「花」と「虫」を描いた《ほたるぶくろに熊蜂》。シンプルに面と線のみで構成された独特な画風が際立つ本作は、落札価格は予想の2,000万〜3,000万を上回る結果となった。

・ロッカクアヤコ《Untitled》2008年

落札価格:3,278万円

筆などを一切使わず、指で直接キャンバスやダンボールに絵を描くアーティストとして国内外で注目を集める、ロッカクアヤコ。これまで海外を中心に活動を続けてきた彼女だが、昨年から今年にかけては国内初となる展覧会「魔法の手 ロッカクアヤコ作品展」が千葉県立美術館でおこなわれ、大きな話題となった。

独特のスタイルで行われるライブペインティングや、色彩豊かで瞳が大きくアイコニックな少女をモチーフとした作品は、今後も価格が大きく上がる可能性が予想される。今回は2008年作、キャンバスに油彩のS40号《Untitled》が予想の700万〜1,200万円を大幅に上回る額、3,278万円ので落札される結果となった。今注目のオークション作家として、今後の彼女の活動に目が離せない。

今回の毎日オークションでは、1位と3位と上位にピカソ作品がランクインしており、改めて安定したピカソ人気の高さが窺える結果となった。また、それとともに奈良美智、ロッカクアヤコらの現代アーティストの作家も注目度が高く、オークション中継でリアルタイムで価格が勢いよくアップしていく様子を目のあたりにする中で、今後さらに価格が上がっていく可能性が大!と、期待感が感じられるような結果となった。

その他、藤田嗣治の油彩0号「少女と小鳥」が 3,145万5千円、草間彌生の1996年作、0号のアクリル画「花」 が 2,912万5千円で落札されるといった展開も見られた。

なお、今回の上位5位のうち4作品の作家、ピカソ、奈良美智、ロッカクアヤコらの作品は、ANDARTでも扱っており、オーナー権の販売もおこなっているため、気になる方はぜひ作品ページからチェックしていただきたい。