
4月23日・24日開催 SBIアートオークション落札額Top5 作品解説
4月23日・24日にSBIアートオークションによる第44回モダン&コンテンポラリーセールが、東京・代官山のヒルサイドテラスにて開催された。SBIアートオークションとは年間4~5回開催され、20世紀以降のコンテンポラリーアートを中心に、モダンアートや写真・デザイン・工芸など幅広い作品が出品される公開型のオークションだ。そこで、この記事では今回のオークションで落札価格が高かった作品を順に紹介する。(落札価格は手数料込み。)
奈良 美智《Lollipop (Nara D-1998-010)》
落札価格: ¥ 77,050,000

今回のオークションの落札価格第1位の作品。奈良の代表的な睨みつけるような表情の少女のモチーフは世界的にも高く評価され、世界各国の著名な美術館やコレクターにコレクションされている。本作は1500万~2500万円の予想落札価格を大幅に上回る結果となった。
草間 彌生《七色の富士 (Kusama 394-400)》
落札価格: ¥ 34,500,000

鮮やかな色使いが特徴的な草間の木版画7点組の作品。予想落札価格が2000万~3000万と高額に設定され、注目が集まっていた。草間は今回のオークションで本作以外にも3点の富士山の作品が出品されており、他にも代表作であるかぼちゃの作品などが高額で取引された。
ロッカク アヤコ 《無題》
落札価格: ¥ 34,500,000

筆などを使わず手で直接描く作風で、明るくて優しい色合いの作品が特徴のアーティスト。代表的なファンタジー感溢れる少女のモチーフが描かれており、ロッカクらしい作品だ。ロッカクは他の作品も落札価格上位に食い込み、若手アーティストながら大きな存在感を残した。
フェルナンド・アモルソロ《Lady with Banga》
落札価格: ¥ 34,500,000

フェルナンド・アモルソロはフィリピンの画家。2019年に開催されたサザビーズのModern, Contemporary & Southeast Asian Artセールで類似作品が2630万円で落札されるなど、今回のオークション開催前から期待の集まってた本作は1000~2000万円の予想落札額を大きく上回る結果となった。
アンディ・ウォーホル《CHANEL, from Ads (F. & S. ⅡB.354)》
落札価格: ¥ 33,350,000

1985年に発表した広告シリーズのうちのひとつでウォーホルの作品の中でも有名なシャネルの香水「No.5」をモチーフにした作品。ウォーホルの代名詞のような技法であるシルクスクリーンで制作された作品だが、本作はトライアルプルーフで1点物ということもあり高値で落札された。
ANDARTで作品をチェックする
SBIアートオークションではすでに人気の高いアーティストはもちろん、若手アーティストの作品や初出品のアーティストの作品も高額で取引されていたのが印象的だ。ANDARTで取扱いのあるアーティストの作品も多数出品されていたので、この機会にオーナー権購入を検討してみてはいかがだろうか。

