
ピカソのこの作品見たことある?【1/26フォーラムオークション落札価格TOP3】
2022年1月26日、ロンドンでフォーラムオークション「Prints and Editions」が開催。幅広い年代・ジャンルから、人気アーティストのプリント作品やフィギュアなどが出品された。今回のオークションから、落札価格の高かったTOP3の作品とANDART取り扱いアーティストの落札情報をピックアップして紹介。1£=154.50円で計算し、日本円の落札価格は手数料込みで表記。
3)パブロ・ピカソ
《Portrait de Dora Maar au Chignon I (Tête de Femme Demi-Profil À Gauche) (Bloch 291, Baer 611)》
落札価格:約151万円(£7,500)

20世紀最大の画家と呼ばれるパブロ・ピカソ(1881-1973)の1936年にドライポイントで制作された珍しい作品。ドライポイントとは銅版画技法の一つで、版材より硬い鋼鉄製のニードルやナイフで直接金属板に傷をつけて描画し、プレス機にかけて印刷をする方法。作品のモデルはピカソの愛人だったドラ・マールが描かれている。(予想落札価格:約93〜124万円/£6,000〜8,000)
ANDARTでは、ピカソの最後の妻・ジャクリーヌをモデルにしたポートレート作品《Portrait de Jacqueline de Face Etat Ⅲ 21-21-1961(Bloch 1064)》を取り扱い中。
2)アンディ・ウォーホル《Untitled (Saturn)》
落札価格:約171万円(£8,500)

ポップアートの代表的なアメリカ人アーティスト、アンディ・ウォーホル(1928-1987)が1954年頃に制作した作品。紙にガッシュとインクで「土星」が描かれている。ある写真を元にポップな色彩で制作されるプリント作品のイメージが強いウォーホルだが、本作のシンプルにまとめられている所やラフな線が商業イラストレーターとして活動していた初期を思い出させる。(予想落札価格:約155〜232万円/£10,000〜15,000)
1)パブロ・ピカソ
《Les Jeux et la lecture (Bloch 741; Mourlot 240)》
落札価格:約231万円(£11,500)

今回のトップは、1953年にリトグラフで制作された50部限定の作品。タイトルのフランス語「Les Jeux et la lecture」は日本語で「ゲームと読書」という意味で、上の人物は何か読み物をしている様子が描かれ、下二人の子どもは各々遊んでいる。直線的な線と曲線を使い分けて大胆な構図で描かれた作品。(予想落札価格:約185〜278万円/£12,000〜18,000)
【ANDART取り扱いアーティスト落札情報】
ダミアン・ハースト《H8-1. Fruitful》
落札価格:約38万円(£1,900)

イギリスを代表する現代アーティストのダミアン・ハーストは「スポット・ペインティング」シリーズを始めとした、いくつものシリーズを制作している。本作は「Fruitful and Forever」と呼ばれるシリーズで、3月に日本で初公開されるハーストの新作「Cherry Blossom」シリーズのディテールがプリントされたもの。2020年の発表当初、このシリーズの収益の全てがセーブ・ザ・チルドレンに寄付された。(予想落札価格:約30〜46万円/£2,000〜3,000)
ANDARTでは、「スポット・ペインティング」シリーズより《M-Fluorobenzylamine》を取り扱い中。
ANDARTでは、オークション速報やアートニュースをメルマガでも配信中。無料で最新のアートニュースをキャッチアップできます。この機会にどうぞご登録下さい。


文:ANDART編集部