
【ビギナーズガイド】オークションで使われる7つの用語を解説
アートオークションに興味はあるものの、サイトを見ても言葉の意味がよく分からない・・。海外のオークションなんて全て英語だからなおさら。そんな方のために、これだけ覚えておけば大丈夫!な7つのオークション用語を解説します。

1:ロット(Lot)
オークションに出品された作品につけられる単位のこと。オークションはロット毎に進められ、1ロットは1点の場合もあれば、複数点をまとめて1ロットとする場合もある。
2:リザーブ価格(Reserve Price)
出品者がこの価格以下では販売しないと決めた「最低売却価格」のこと。カタログなどでロットナンバーと一緒につけられる印の有無で、そのロットがリザーブの対象かどうかを示す。この表記の仕方はオークションハウス毎に異なるが、大抵の場合、リザーブ価格は設定されているものである。
3:エスティメート(Estimate)
オークションハウスが見積りした「落札予想価格」のこと。専門家が様々なデータを元に割り出した価格ではあるが、あくまで作品の価値を正確に示しているものではない点を覚えておきたい。そのため、落札価格がハイ・エスティメートを大きく超えることもあれば、ロー・エスティメートまたはリザーブ価格に届かず、不落札になる場合もある。
4:シャンデリア・ビッド(Chandelier Bid)
オークショニアがオークションを盛り上げるために、実際に入札があったかのような振りをする「シャンデリア入札」のこと。これは違法ではなく、日本のオークションハウスの場合は利用規約によって、それぞれルールが決められている。しかし、業界内ではあまり良く思わない人も一定数いるのが現状だ。
5:ハンマープライス(Hammer Price)
オークショニアがハンマーを叩いた時のプライス、つまり「落札価格」のこと。このハンマープライスには、手数料や税は含まれていない。

6:バイヤーズプレミアム(Buyer’s Premium)
ハンマープライスに加えて、落札者が支払う手数料のこと。この手数料は、オークションハウスによって全て一律の場合と落札価格に応じて変動する場合がある。オンラインで閲覧できる落札結果も手数料込みの価格なのか、純粋なハンマープライスのみを表示するのかも各オークションハウスの裁量に委ねられる。
7:ホワイト・グローブ・セール(White Glove Sale)
ホワイト・グローブ・セールとは、オークションで全てのロットが売れたことを表す言葉。出品作品の全てが落札されるのは非常に珍しい。このホワイト・グローブとは、オークション会場で作品を扱う際に使用される白い手袋のこと。日本語で「特別に扱う」などといった意味合いを持つ「white glove treatment」というフレーズに由来している。

《Love is in the Bin》バンクシー(2018年)
出典:https://www.sothebys.com/
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文:ANDART編集部