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アートマーケット

希少なバンクシー作品のオークションから、アートバーゼルの最新マーケットレポートまで。今週のアートマーケット トピック振り返り(21.09.04-21.09.10)

注目のオークション結果から、アート市場の動向まで。今週、アートマーケットを賑わせたトピックを振り返ってみよう。(1USD=109.93円、1ポンド=152.08円で換算)

▍バンクシーの大規模オークションで、≪Girl with Balloon≫の希少なバージョンを出品


≪Girl with Balloon≫ Colour AP (Gold) / バンクシー 画像引用:https://www.milenio.com/

9月2日、クリスティーズで「Banksy: I can’t believe you morons actually buy this sh*t (バンクシー:こんなものを買うバカがいるなんて信じられない。)」と名付けられたオークションがはじまった。バンクシーのプリント23点が出品される中に、≪Girl with Balloon≫の希少なカラーバリエーションの版が出品されている。

≪Girl with Balloon≫といえば、オークション中に作品がシュレッダーにかけられた事件や、渋谷にオープンした「世界一小さな美術館@GMOデジタル・ハチ公」の展示作品のように、風船が赤いものがよく知られてるが、今回の出品作品は風船が金色になっている。クリスティーズによれば、様々なカラーバリエーションでテストプリントしたアーティストプルーフ(作家保有分の版) 88枚のうちの1枚であるようで、AP14の番号と、鉛筆でのサインが入っている。落札予想価格は約1.2億円〜約1.8億円 (80万ポンド-120万ポンド) で、9月23日まで入札が続く。(CHRISTIE’S)

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▍ジェフ・クーンズがNFTに参入の意向を明かす

世界で最も高価な現役アーティストであるジェフ・クーンズが、NFTの発売を計画していることを明かした。現在、NFTとして提供できるデジタル作品を開発中であり、「1年以内」にリリースできる見込みだという。

クーンズは主に物理的な作品を制作しているが、彼は「私の作品は、この20年ほど、すべてデジタルで制作してきた。」とし、今回のNFTへの進出は彼がすでに行っているアート制作の方法に大きな変化をもたらすものではないとしている。(The Art Newspaper)

▍「ミレニアル世代の富裕層女性が市場の回復に貢献」他、アートバーゼルの最新マーケットレポートから見える2021年上半期の特徴

アートバーゼル香港2021の様子から 画像引用:https://news.artnet.com/

アートバーゼルとUBSは、2021年上半期の世界のアートマーケットに関する最新レポートを発表した。本レポートは、54の地域と国の美術品・骨董品市場で活動する700以上のディーラーからの回答をもとに、雇用形態と売上高に焦点を当てたもの。

Artnet newsのまとめによれば、アート市場全体の売上高が10%増加したが、特に年間売上高が1,000万ドルを超えるトップディーラーが、最も高い上昇率(21%)を記録している。また、アジアが引き続き市場をリード、デジタルの躍進、コレクターでは富裕層のミレニアル世代の女性が勢力を伸ばしていること、ギャラリー部門では女性がリードしていることなどが特徴として表れている。(Artnet news)

▍大規模アートフェア アーモリー・ショーが対面式で開幕。来場者は減少するも売れ行きは好調

今年のアーモリーショーの展示風景 画像引用:https://news.artnet.com/

9月9日、ニューヨークのジャヴィッツ・センターで大規模アートフェア アーモリーショーが開幕した。Covid-19の対策として、例年と比較して劇的にゆとりをもたせたレイアウトは、ディーラーや来場者からも好評。また、これまでは分離していたモダンとコンテンポラリーのブースを初めて並列して展示している。オンラインでの展示も並行して実施し、会場への来場者は例年よりも少ないものの、数千万円台の作品も売れるなど、売れ行きは好調のようだ。(Artnet news)

▍サザビーズ、不動産王の660億円に及ぶアートコレクションの販売権を獲得。

≪Le Nez≫ / アルベルト・ジャコメッティ、≪Nine Marilyns≫ / アンディ・ウォーホル 画像引用:https://news.artnet.com/

ニューヨークのメガデベロッパーであり、ビッグコレクターであるハリー・マックロウと元妻リンダのアートコレクションがオークションに掛けられることとなった。夫妻は、5年間続いている離婚訴訟の結果として、コレクションを売却することになったという。売却するコレクションは、パブロ・ピカソ、アンディ・ウォーホル、ゲルハルト・リヒター、ジェフ・クーンズ、マーク・ロスコなどを含む65点。これらの作品は、合わせて約660億円 (6億ドル) 以上の値がつくと予想され、パンデミック後の市場で最大の注目を集めそうだ。(Artnet news)

▍ロシアのエルミタージュ美術館、バイナンスのNFTオークションで44万ドルを調達

バイナンスでの販売の様子 画像引用:https://cointelegraph.com/

世界最大の博物館であるロシア国立エルミタージュ美術館が、所蔵する5つの有名な美術品をNFT化してオークションに出品することを発表し注目を集めていたが、9月7日にこのオークションが終了。レオナルド・ダ・ヴィンチやヴィンセント・ファン・ゴッホらのなどの物理的な作品のNFTコピー5点を販売し、売上総額は4,800万円 (44万4,000ドル) 以上となったという。なお、ロシアではビットコインのような暗号通貨での支払いは法的に受け入れられていないが、エルミタージュ美術館自身は暗号通貨を使った運用は一切行って折らず、全てロシア・ルーブルとしてエルミタージュに送られるという。 (COINTELEGRAPH)

▍クリスティーズ、初のイーサリアム(ETH)支払いのNFTオークションを発表

画像引用:https://blockonomi.com/

クリスティーズは、NFTの中でも人気の高いシリーズである「Art Blocks Curated」の次回のオークションでイーサリアムの入札を受け入れるという。これにより、ETH保有者は仮想通貨のみでオークションに参加することが可能となる。NFTを提供している大手オークションハウスはクリスティーズだけではなく、今後、NFTの価格が上昇し続けるにつれ、他の大手オークションハウスも仮想通貨による入札を受け入れるようになっていくかもしれない。(BLOCKONOMI)

▍タグボート代表・徳光健治の著書『知識ゼロからはじめる 現代アート投資の教科書』が発売

画像引用:https://prtimes.jp/

アジア最大級のオンラインギャラリーを運営する株式会社タグボートの代表取締役・徳光健治の著書第二弾「知識ゼロからはじめる 現代アート投資の教科書」が、9月17日に発売される。また、これに合わせて同日16時より、オンラインにて出版記念セミナーも開催される。投資としての作品やアーティストの観方、現代アートのマーケット事情、そしてそれらを踏まえたアートの買い方など、ゼロから現代アート投資について指南。これを読めば現代アート投資を気軽に始めることができる「現代アート投資の教科書」となっているという。 (プレスリリースより)

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文:ぷらいまり