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アート鑑賞

ANDARTでおなじみのアーティスト作品にも出会える!?関西エリアおすすめのアートホテル

アート鑑賞

アート作品を飾ったりホスピタリティあふれる空間で楽しむ体験型、ミュージアム型のホテルに注目が集まっている昨今。そうした特別な体験ができる宿泊施設は「アートホテル」と呼ばれ、ここ数年で国内でも「アート」をテーマにしたホテルが続々と開業しています。そこで今回は前回の東京編に続き、関西で注目のおすすめアートホテルの情報をお届けしたいと思います。

node hotel @京都・四条

京都市の中心部、四条西洞院に「アートコレクターの住まい」をコンセプトに2019年にオープンした話題のホテル。

館内には、世界中のギャラリー、アートフェアでコレクションしてきたアーティストの作品が展示されており、バリー・マッギー、ゲルハルト・リヒター、五木田智央、荒木経惟、杉本博司など、ANDARTの共同保有作品としてもおなじみのアーティストの、貴重な作品が多く収蔵されている。

画像引用:https://travel.rakuten.co.jp

客室はグレーを基調にしたシックな佇まいの中にもアートが存在感を放ち、オーセンティックな家具や装飾品と調和した洗練された空間となっている。

さらに1Fパブリックスペースではアートをはじめ、デザイン、ファッション、音楽をテーマに展示会やイベントなどを定期的に実施。京都のカルチャースポットとしても注目が集まる。

「非日常の贅沢というより理想の暮らしを体験する場として誕生した」当ホテルは、まさに生活の中にアートがあることをイメージできる空間。

画像引用:https://travel.rakuten.co.jp

BnA Alter Museum@京都・四条

前述のnode hotelと同様、京都の中心街「四条河原町」から徒歩5分の好立地にあるホテル。「あらゆる表現者の実験と発信の場」をコンセプトにした当ホテルは、16部屋の“泊まれるアート作品”と、高さ31mの縦型ギャラリー「SCG」を有する。

なお、ホテル内にはライゾマティクス・真鍋大度や、中野裕介/パラモデル、梅田哲也、「BOREDOMS(ボアダムス)」のリーダー、EY∃(アイ)などのアーティストたちが手がけたアートルームが31種類もあり、部屋ごとにまったく異なる宿泊体験が得られる。

画像引用:https://www.rurubu.travel

また宿泊客だけでなく全ての人々に開かれた縦型ギャラリースペース「SCG」では、施設内階段を上りながら、縦に広い5つの空間を鑑賞することができという、世界的にも珍しい展示空間が広がっている。

さらに、宿泊費の一部がアーティストに還元されるシステムが導入されているなど、アーティスト・宿泊者にとって相乗効果をもたらす場として、今後さらなる注目度が高まりそうな予感。

ホテル アンテルーム 京都@京都・九条

2011年オープンの、「アートホテル」、「デザインホテル」の言わずと知れた先駆け的存在。

画像引用:https://colocal.jp

名和晃平、蜷川実花、金氏徹平等、9組のアーティストのプロデュースによるユニークなコンセプトルームを始め、2016年のリニューアルでは67室が加わった。ホテルのコンセプトである「アート&カルチャー」に新たに「和」が加わり、京都に縁のある作家による作品が各室に合わせてセレクトされている。

画像引用:https://colocal.jp

さらにエントランスから繋がるギャラリースペース「GALLERY9.5」では、京都を拠点に活動するクリエーターを紹介する企画展をはじめ名和晃平氏がディレクションを務める「SANDWICH」との共同プロジェクトも進行している。

「365日アートフェア」というテーマのもと、80組以上のアーティストによるアート作品が、客室や共有部に展示されており、気に入った作品があればその場で購入することも可能。

なお当ホテルには、レジデンス用の部屋もあるため、アーティスト・イン・レジデンスの雰囲気もあり、京都のアート&カルチャーシーンの「今」を知る上で最適な場となっている。

Ace hotel Kyoto@京都・烏丸御池

日本を代表する建築家・隈研吾氏とLAを拠点とするコミューンデザインとのコラボレーションによって2020年に誕生したホテル。「ACE HOTEL」グループはシアトル発、ライフスタイルホテルの先駆けとして知られており、昨年はアジア初進出で京都のランドマークとしてオープンに至った。(京都の他にはシアトルをはじめニューヨーク、ブルックリン、シカゴ、ロサンゼルスなど、世界の主要都市にも拠点を有する)

画像引用:https://www.nttud.co.jp

京都市営地下鉄烏丸線・東西線烏丸御池駅直結という抜群の好立地に加え、大正時代の名建築・旧京都中央電話局を活用しリニューアルした「新風館」内にオープンしたこともあり、感度の高い大人たちに注目されているホテルの一つでもある。

館内はロビーやカフェ・レストランをはじめ開放感溢れるスペースが特徴。またラウンジにはDJブースが設置されており、音楽やアートイベントなども定期的に開催されている。

さらにロビーの一角にあるギャラリーでは、ホテルセレクトのアート作品を展示しており、スペース全体を通して洗練された空気感やアートやカルチャーの雰囲気が感じられるため心地よく、長期滞在にも最適。

画像引用:https://oceans.tokyo.jp

KAGANHOTEL 河岸ホテル@京都・梅小路京都西新

「若手現代アーティストと世界を繋ぐ滞在型複合施設」として、2019年にオープンしたホテル。コンセプトの通り、若手芸術家が共同生活を送りながら作品を生み出すことができるスタイルとなっており、滞在するアーティストはシェアスタジオ・工房を24時間利用できる他、ホテルスタッフとして働きながら、国内外のアートファンたちと交流することも可能。

なお、最上階の5階は入居する作家たちの作品を鑑賞できるため、体験型のアートホテル として、アートを楽しむ目的で滞在してみては。

画像引用:https://travel.spot-app.jp

Rock Star Hotel@大阪・阿波座

2013年、大阪・阿波座にオープンしたデザイナーズホテル。写真家・森山大道氏監修による館内は、スイートルーム、デラックスダブルルーム、セミダブル、スタンダードルームといった4種類の客室の他、宿泊者以外も利用できるレストランやバー、屋上テラスを併設している。

画像引用:https://floormag.net

なお、2015年のリニューアルの際には、森山氏の全面監修により氏の作品を大胆かつ、かつてない規模でフィーチャー。「宿泊施設」という旧来型のホテルの枠組みを超えた「コンテンポラリーアートホテル」へと生まれ変わった。

モノクロームでシックな作風が特徴の森山大道のスタイルが全館の随所に行き渡った空間での滞在は、またとない体験となるはず。

画像引用:https://floormag.net

ホテルロイヤルクラシック大阪@大阪・なんば

大阪・なんばの新歌舞伎座跡地に2019年に誕生したホテル。世界的に知られる建築家・隈研吾氏により、その伝統を継承するランドマークとして生まれ変わった。

画像引用:https://www.travel.co.jp

注目したいのは、当ホテルには「ミュージアムホテル」というコンセプトのもと、パブリック・スペースや各客室館内の至るところに100点以上の美術作品が設えてあること。

バーフロアの草間彌生のかぼちゃの立体作品をはじめ、2つのチャペルにはジャン=ミシェル・オトニエルの立体が展示される他、吉原治良や白髪一雄、田中敦子、上前智祐、嶋本昭三、元永定正など、「具体美術協会」の作品を目にすることができる。

画像引用:https://news.merumo.ne.jp (C)Work of Jean Michel Othoniel, copyright belongs to Perrotin

歌舞伎の伝統を踏襲した「和」の粋が感じられる建築もさることながら、館内では現代アートや具体美術に触れることができる新感覚のホテルは、大阪の玄関口を象徴するスペースとして外国人からも注目を集めている。

HOTEL SHE@大阪・弁天町

昭和レトロの面影が色濃く残るかつての大阪の港町、弁天町に2017年に誕生したホテル。

個室と共用部が混合するゲストハウスとは一味違った「ソーシャルホテル」をテーマに掲げるホテルで、館内はプライバシーが守られながらも、出会いと交流を楽しむことができる共有スペースが設置されている。

画像引用:https://travel.rakuten.co.jp

ホテル内はそれぞれの部屋でプライバシーを保ちつつも、館内にはL字型の共有スペースもあり、コミュニケーションが生まれやすい空間を備えているのも嬉しい。なお、こちらのスペースはポップアーティストのギャラリーとして使用されたり、DJイベントが行われることも。

画像引用:https://travel.rakuten.co.jp

港町の趣が感じられるクラフト感やブルーのレンガを基調としたデザインも魅力。

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文:ANDART編集部